先週、1月27日にピート・シーガーさんが亡くなりました。
94歳だったそうです。
この日、様々な思いが去来して、ツィッターでは連投しましたが、
改めてここにまとめて書いておこうと思います。
ピート・シーガーさんと言っても
ピンと来ない方もいらっしゃるかもしれません。
アメリカのフォークの歌手、作曲家の人で、
多くの黒人霊歌を復活させた人で、、、なんて言うより、
「Where Have All the Flowers Gone(花はどこへ行った)」
という歌なら、ああ、と思い出す人もいるかな。
僕自身、ご本人の歌を聴いたことは殆どないんです。
が、ピーター・ポール&マリーというグループの演奏を通して、
今の「花はどこへ行った」や、
「If I Had a Hammer(天使のハンマー)」、
それから、ピートさんの持ち歌でもあった
「This Land Is Your Land(わが祖国)」といった歌の数々に触れ、
多感な少年時代に影響を受けました。
ツィッターではボブ・ディランにも触れましたが、
ボブ・ディランのディスコグラフィには
ピートさんの歌はないかもですね。
僕は、ボブ・ディランの曲もピーター・ポール&マリー経由で
知ったことがあって、どうもこの辺がかぶってるところがあります。
思い起こせば、こうした歌に出会ったのが13歳の頃。
自由とか、平和とか、愛といった
普遍的な価値に対する渇望と、
それを歌を通して戦い、勝ち取ろうとする、
音楽と詩の力というものをそこに感じたんですね。
そういうものが生きているアメリカという国に対する
あこがれのようなものもそこに相俟って。
それは、僕の中にある、自由とか平和とか、
そういったものへの願いを呼び起こしたと言っていいと思います。
ピーター・ポール&マリーもそうだったけれど、
そこからビートルズやサイモン&ガーファンクル、
カーペンターズやゴダイゴといった
何れも今言ったような価値を歌う人たちに惹かれて、
自分でも真似して下手くそな英語で歌を書くようになるんです。
この度、ピートさんの訃報に接して、
ふとそんな昔のことが思い起こされ、
同時に、自分が何故音楽にこだわり、
音楽を続けているかを思い出しました。
僕はただ音楽がやりたいわけではない。
今書いてきたような、自由、平和、愛、幸福、
そういったものに対する願いを、
世界の一人でも多くの人と分かち合い、
そして、その共感から、一人一人が明日に向かって動き、
こうした価値を一日も早く実現する、
そう願ってのことなんです。
僕が自分の音楽を共有する場として、
Second Lifeとか、或いはSound Cloudとか、
そういうところを舞台にしているのは、
こんな理由からなんです。
話が長くなりましたね。
せっかくなので、僕が子供の頃影響を受けたという
ピートさんの歌を少しご紹介して終わることにしましょう。
まず最初は、ピーター・ポール&マリーが、
ワシントン大行進の場で歌った「If I Had a Hammer」、
この中で、「It's the bell of freedom」という歌詞がありますが、
同じ場でマーティン・ルーサー・キング牧師が、
「Let freedom ring」という有名な演説をしたのと
見事に呼応しています。
(因みに、ハイチの大震災の時のイベント、
「Ring of Second Life」に向けて
僕が「Let Love Ring」という曲を書いた背景はここにあります。)
■Peter, Paul and Mary: If I Had a Hammer
あともう一つ、ピートさんご本人出演で「This Land Is Your Land」、
これは大行進と同じワシントンで、2009年1月18日、
オバマ大統領の就任祝典のフィナーレでのもの。
大行進の時と同じくあたりを多くの人が埋め尽くす中、
ブルース・スプリングスティーンと共に歌う姿は感動的です。
(因みに、東日本大震災の後最初のライブで
僕が歌詞を日本に変えて歌ったのがこの歌です。)
■Pete Seeger: This Land Is Your Land
僕らの魂に炎を灯す素晴らしい歌の数々、ありがとうございました。
ご冥福をお祈りします。
94歳だったそうです。
この日、様々な思いが去来して、ツィッターでは連投しましたが、
改めてここにまとめて書いておこうと思います。
ピート・シーガーさんと言っても
ピンと来ない方もいらっしゃるかもしれません。
アメリカのフォークの歌手、作曲家の人で、
多くの黒人霊歌を復活させた人で、、、なんて言うより、
「Where Have All the Flowers Gone(花はどこへ行った)」
という歌なら、ああ、と思い出す人もいるかな。
僕自身、ご本人の歌を聴いたことは殆どないんです。
が、ピーター・ポール&マリーというグループの演奏を通して、
今の「花はどこへ行った」や、
「If I Had a Hammer(天使のハンマー)」、
それから、ピートさんの持ち歌でもあった
「This Land Is Your Land(わが祖国)」といった歌の数々に触れ、
多感な少年時代に影響を受けました。
ツィッターではボブ・ディランにも触れましたが、
ボブ・ディランのディスコグラフィには
ピートさんの歌はないかもですね。
僕は、ボブ・ディランの曲もピーター・ポール&マリー経由で
知ったことがあって、どうもこの辺がかぶってるところがあります。
思い起こせば、こうした歌に出会ったのが13歳の頃。
自由とか、平和とか、愛といった
普遍的な価値に対する渇望と、
それを歌を通して戦い、勝ち取ろうとする、
音楽と詩の力というものをそこに感じたんですね。
そういうものが生きているアメリカという国に対する
あこがれのようなものもそこに相俟って。
それは、僕の中にある、自由とか平和とか、
そういったものへの願いを呼び起こしたと言っていいと思います。
ピーター・ポール&マリーもそうだったけれど、
そこからビートルズやサイモン&ガーファンクル、
カーペンターズやゴダイゴといった
何れも今言ったような価値を歌う人たちに惹かれて、
自分でも真似して下手くそな英語で歌を書くようになるんです。
この度、ピートさんの訃報に接して、
ふとそんな昔のことが思い起こされ、
同時に、自分が何故音楽にこだわり、
音楽を続けているかを思い出しました。
僕はただ音楽がやりたいわけではない。
今書いてきたような、自由、平和、愛、幸福、
そういったものに対する願いを、
世界の一人でも多くの人と分かち合い、
そして、その共感から、一人一人が明日に向かって動き、
こうした価値を一日も早く実現する、
そう願ってのことなんです。
僕が自分の音楽を共有する場として、
Second Lifeとか、或いはSound Cloudとか、
そういうところを舞台にしているのは、
こんな理由からなんです。
話が長くなりましたね。
せっかくなので、僕が子供の頃影響を受けたという
ピートさんの歌を少しご紹介して終わることにしましょう。
まず最初は、ピーター・ポール&マリーが、
ワシントン大行進の場で歌った「If I Had a Hammer」、
この中で、「It's the bell of freedom」という歌詞がありますが、
同じ場でマーティン・ルーサー・キング牧師が、
「Let freedom ring」という有名な演説をしたのと
見事に呼応しています。
(因みに、ハイチの大震災の時のイベント、
「Ring of Second Life」に向けて
僕が「Let Love Ring」という曲を書いた背景はここにあります。)
■Peter, Paul and Mary: If I Had a Hammer
あともう一つ、ピートさんご本人出演で「This Land Is Your Land」、
これは大行進と同じワシントンで、2009年1月18日、
オバマ大統領の就任祝典のフィナーレでのもの。
大行進の時と同じくあたりを多くの人が埋め尽くす中、
ブルース・スプリングスティーンと共に歌う姿は感動的です。
(因みに、東日本大震災の後最初のライブで
僕が歌詞を日本に変えて歌ったのがこの歌です。)
■Pete Seeger: This Land Is Your Land
僕らの魂に炎を灯す素晴らしい歌の数々、ありがとうございました。
ご冥福をお祈りします。
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