2017年3月12日日曜日

東日本大震災メモリアルコンサートご来場ありがとうございました

昨晩の東日本大震災メモリアルコンサート「福島に思うこと」に
ご来場頂いた皆様、ありがとうございました。
昨晩は、事前に仕込みをした曲とその場の即興演奏と、
更には「思うこと」を語りながら進行しましたが、
時計を見ながらちょうど22:00に開始して
やはりちょうど23:00に終演することができました。
比較的理想的なステージにすることができたのは、
ご来場頂いた観客のみなさんのお陰です。
この場をお借りして御礼申し上げます。

さて、会場でも話しましたが、
2012年から毎年行ってきましたこのコンサートの意義を
6年経った今回から少しずつ変えて行きたいと考えました。
昨年までは、被災地の皆さんを音楽で応援、支援するとしていましたが、
一向に改善の兆しが見られない福島原発の現状に鑑み、
被災地と言わず、私たち自身がこの国の未来を、
ひいては人類全体の未来をどうしようとしているのか、
そうしたことを見つめ直す機会にしたいと考えています。

今回、福島に思うことの一つは、
核兵器や原子力発電所の仕組みの元となっているのは、
原子とか量子とかとても小さなミクロの世界のことですが、
私たちは本当にこれらの世界を自由に制御できるほどに
理解できているのだろうか、という疑問でした。
私たちの日常の世界ではものの移動というのは、
空間的にも時間的にも連続的に行われるものですが、
量子の世界では次の瞬間には全く別のところに現れる
ということが可能なのです。
こうした世界を本当に私達がコントロールできるのでしょうか?
しかし、そのような量子の動きは物理的空間の制約から解放された
謂わば自由な振る舞いの象徴であるとも考えられます。
私達が量子の世界をより深く理解し、真の意味で応用できる時、
そこには素晴らしい世界が待っているように思えるのです。

ライブではお気づきにならなかったかもしれませんが、
「Time of Crisis(危急の時)」という曲の中で
警報機のように禍々しく響くシンセのフレーズと
「Quantum Dance(量子のダンス)」でキラキラと輝くフレーズは
実は同じものなのです。
このフレーズは量子の動きを表わしていて、
その使い方次第では私たちを恐怖に陥れることも
私達に希望を与えることもできることの象徴なのです。

会場にいらして頂いた方は勿論、
いつも僕を支えて下さる皆さんに感謝して、
そんな希望の曲「Quantum Dance」を SoundCloud に
アップしましたので、よろしかったら聴いてみて下さい。

https://soundcloud.com/hiroshi-kumaki/quantum-dance

これからもどうぞよろしくお願いします。
ありがとうございます。

■Hiroshi Kumaki 東日本大震災メモリアルコンサート
 〜福島に思う
・日時:2017年3月11日(土)22:00〜23:00
・会場:YMB Seaside Stage
・曲目:
    1. A New Dawn(新しい夜明け)
    2. Time of Crisis(危急の時)
    3. 祈り〜シンセサイザーとピアノの即興演奏
    4. Quantum Dance(量子のダンス)
    5. ALMA SessionsよりMintaka(ミンタカ)
    6. シンセサイザーの即興演奏
    7. オルガンの即興演奏

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