2025年11月3日月曜日

【RL】 東京楽器博2025行って来ました!

行って来ましたよ、この週末、11月1日(土)~2日(日)にかけて
東京・北の丸公園の科学技術館で行われた東京楽器博2025。
僕が行ったのは2日目の11月2日の方です。

251103a

かつて2年に一度全国楽器協会の主催で行われていた楽器フェア、
新型コロナの流行の影響で 2018年を最後に開かれなくなり、
この2年に一度を楽しみにしていた僕はとても残念でしたが、
日本シンセサイザープロフェッショナルアーツ、
つまり JSPA が中心となって MIDI 40周年記念の 2023年に
かつて楽器フェアが行われていた科学技術館を会場に
この東京楽器博を開催して今年が3年目、嬉しい限りなのです。

まぁ、3年連続なのであまり新し目のものはなさそうだな、
と思いつつもやっぱり行ってしまうわけで、
行くと結局いろいろおもしろい経験、発見がありましたので、
以下、そのレポートをすることにします。

まず最初に、いかにも AI 時代だなぁ、と思ったのが、
mymusic5 という楽譜アプリ。

251103b

写真は見づらいかもですが、このピアノを弾いている人、
ピアノの上に iPhone でこのアプリで楽譜を表示させて、
その楽譜を見ながら弾いているのですが、
AI がこの人が楽譜のどの部分を弾いているかを検知して
自動的に譜めくりをしてくれるというものです。
ペダルスイッチを利用するようなものは
前からあったように思いますが、
それでも自分でめくらないといけないので演奏に集中できない。
このアプリは AI 君が適切なタイミングでめくってくれるので
ラクチンかつ演奏に集中できますね。

251103c

実は僕の上の部屋の人はドラムをやるようで、
毎晩サイレントドラムで練習している音が聞こえて来るのですが、
サイレントでも実際にモノを叩くので、やっぱり音しますよね。w
そんな時、ギターファクトリーのブースにあった AEROBAND の
PocketDrum 2 Max というスティックは最高ですね。
写真は来場者の女性がそのスティックを試しているところですが、
正面のマップに示されたシンバルや太鼓の位置を
空中で叩くと音が出るというもの。
エアギターならぬエアドラムなわけですが、
エアギターと違うのは実際に音が出ることですね。
これはこのスティックが Bluetooth MIDI に対応しているので、
実際出ているのは自分の DAW などの音源というわけです。
これさえあればどこでもドラムの練習が、いや、録音ができる。
19,900円という値段もドラムセットを買うと思えば安い?w

251103d

さて、こちらはハモンドオルガンですね。
ハモンドと言えば、2年前の東京楽器博で
M-solo という49鍵の比較的安価な製品が発表されて、
自分でも会場で弾いてみて、うわーほしいなぁ、
これなら買えるなぁ、と盛り上がっていましたが、
今回はこの B-3 を思わせる XK-5 フルセットの展示が!
しかもその隣にはレスリー 3500W が!
弾いてみましたが、やっぱり気持ちいい!
何がって、やっぱり本物のレスリーを通した音って
格別な迫力がありますね。
XK-5 は B-3 をデジタル技術で再現したものなので、
勿論デジタルのレスリー効果は内蔵されているわけですが、
今回はその内蔵を切って、レスリーにつないでの展示だそう。
弾くとほしくなりますよね~。
本体とレスリー合わせて約150万円也。
お金も場所もないのが残念!^^;

さて、こうしていろいろと物色しながら
その合間の楽しみがイベントステージでの催しですね。
まずは氏家さんによるヤマハの新製品 MODX M7 のデモ。
この楽器は僕も触ってみましたが、確かに気持ちいい音が一杯。
生ピもヤマハの CFX から、ハンブルグスタインウェイ、
ベーゼンドルファーの音が再現されていて、
氏家さん、本物を揃えたら億単位のお金がかかるのに
この価格でその環境を実現! と宣伝。w

251103e

ここで氏家さんが紹介してくれたのが、ディスプレイの左にある
大きなスーパーノブというダイアル。
これ、複数のパラメータを同時に変化させるもので、
どの音色もこれをグリグリっと右に回すだけで
音色が素晴らしく変化していくんですよ。
写真はそのスーパーノブをグリグリしながら演奏してる氏家さん。
はい、僕もこのデモのあと、展示されている MODX M8 で
グリグリして楽しませて戴きましたよ。w

251103f

それからローランドは DJ REMO-CON さんによる
最新機種 TR-1000 のデモ演奏。
最近音楽関係者の間では超話題になっていますが、それもそのはず、
ローランドとしては40年ぶりにアナログ音源を搭載した
リズムマシンというより、その名の通りリズム・クリエイターです。
まず、TR-808 と TR-909 のアナログ回路を再現、
それに加えて、これらのリズムマシンをローランド得意の ACB で
デジタル化した音源、更には FM 音源、PCM、
つまりサンプリング音源と、この40年の歴史を全て
注ぎ込んだかのような究極のリズムマシンです。
これらの音源が奏でる音を積極的にいじって
全く違う音にしていけるので、これは DJ さんはじめ、
リズムトラックを創るみなさんには創作意欲を掻き立てられる
楽器なんじゃないでしょうか。

ヤマハ、ローランドと来ればコルグなわけで、
コルグはかつて「キーボードマガジン」で大変お世話になった
篠田元一さんによる Grandstage X のデモ。
これはね、僕も弾きましたが本当にピアノの音が綺麗。
その綺麗な響きに、この音であの曲を弾いてみたい、
そんな気持ちにさせるステージピアノですね。
篠田さんは何といっても1番の音にコルグの気合いを感じる、
と仰ってました。
普通1番には派手めな音色を入れがちなのに、
これは寧ろ普通な感じの音で、その自然な感じが素晴らしいと。
リバーブを切って演奏すると、ちゃんと箱鳴りが聞こえたり、
弱く鍵盤を押すと音が出ないのもイイ、と。
残念ながら写真は撮っていないので、こちらのコルグのページで
ご確認下さい。


そうそう、コルグと言えば、新製品 Liano のバッグをもらったのと
コルグのガチャがあったので思わずやっちゃいました。w
見事に MS-20 を当てましたよ!

251103g

この MS20、ちゃっこいのによく出来てる。
鍵盤もツマミもちゃんと浮き出ていて、
一方右側のパネルのジャックも縁が盛り上がっていて
オモチャにしてはスゴイ! と思いました。
他には microKORG や RK-100S、そして先ほどの
Grandstage X があるようなのだけれど、
まずは MS-20 だったので満足。w

その他面白かったのは、フックアップが代理店をしている
Express E の Osmose。
これは鍵盤が上に出ているおもしろいデザインで、
鍵盤を押した後、更に押し込んだり、左右に揺らすことで
音に変化を与えることができるキーボードで、
これまで左手でベンダーやモジュレーションホイールを使って
やっていたことが弾いているその指でやれるようになるわけで、
これでキーボーディストもギターなどの弦楽器や管楽器のように
指で直接いろんな表現をコントロールできるようになったわけ。
こういうものとしては ROLI の Seaboard RISE がありましたけど
あれはやっぱり鍵盤を叩いてる感じがしなかったので、
よりピアノの鍵盤に近い感覚と言えるかもしれません。
これも写真を撮り損なったので次のページでどうぞ。


一日の終わりには生方さんによる Theresyn のデモと
続いてドットレッドオーディオデザインズという
モジュラーシンセを作っている会社によるデモ演があって、
このモジュラーシンセのデモではピコピコと鳴るシーケンスを
どんどん変化させていったわけなんだけれども、
そのピコピコシーケンスの気持ちよいこと。。。
と、いつの間にか船を漕いでしまいました。
デモの終わりに「こんな感じでトランス状態になって楽しむわけ」みたいなことを仰ってましたが、はい、その通りですな。www

と、気持ちよくなったところで会場を出ました。
ここで経験したことが次の曲につながるかはお楽しみに。^^

2025年11月1日土曜日

山手線がスターウォーズ仕様に?~スター́ウォーズファンの妄想

あっという間に11月になりましたね。
そう、10月は仕事がいろいろ忙しくて
あっと言う間に過ぎてしまった、そんな感じです。
そんな忙しい10月に新宿駅で帰りの山手線を待っていると
思い出すことがあります。

2年くらい前だったと思うのですが、
やっぱり忙しい10月の会社の帰り、
新宿駅で山手線に乗ろうとするとすごく混んでいたのですね。
あまりにすごい混み方で、駅員もすぐ次の電車が来ると
アナウンスしていましたので、その電車は見送ったのです。
と、見送った電車の最後尾の方向幕に
スターウォーズに出て来るような文字が!

<当時のイメージ画像>
251101a

当時多分、「オビ=ワン・ケノービ」だか「アソーカ」だったか
スターウォーズのテレビドラマを観ていた時期だったと思う。
そんな時にこの方向幕が見えて、
お! スターウォーズ仕様山の手線か? と盛り上がり、
しかし、それにしては電車の側面には
それらしいラッピングはなかったし。。。
そこで次の電車を待つ間調べたところ、
スターウォーズ仕様の山手線というのはなくて、
実際は、次のような感じだったのです。

<実際のイメージ画像>
251101b

これは、鉄道ファンの間ではよく知られた話らしいのだが、
今走っている山手線 E235系は、走行中の最後尾の方向幕が
花や植物の模様が表示されるのです。
電車って、入って来る時の先頭車両の方向幕は見ますけど、
その来た電車に乗ってしまうので、最後尾車両の方向幕って
普通見ないですよね。
だから僕も長年使っているのに知らなかったのですが、
どうもこの花方向幕は月ごとに変わるようで、
10月は上の写真にあるようにススキのデザインなんですね。

251101c

これが仕事に疲れた僕にはスターウォーズに出て来る
「オーラベッシュ」という文字に見えたというわけ。www
疲れたオタクの頭の中は妄想でいっぱいじゃ~。www

ところでこのオーラベッシュ、初めて登場したのは、
映画第3作『ジェダイの帰還』に於いてですね。
冒頭、建設中のデススターを訪れるダースベイダー、
そのダースベイダーの船を迎える
セキュリティコントロールのシーンで出て来ます。

251101d

251101e

遠い昔、遥か彼方の銀河系の話ですからね、
こういう謎の言語が出て来るのはそれらしくていいですよね!
当時、わぁっ! と感動すると共に、
「何て書いてあるんだろう?」と思ったものです。

その後、オーラベッシュのアルファベットとの対比表が
作られるようになり、何と、殆どの記載内容は
実は英語であることがわかります。w
映画第1作『新たなる希望』の後半、ベン・ケノービが
デススターのトラクタービームを切るシーン。

251101f

上の方が "POWER"、
下の方が "TRACTOR BEAM 12 (SEC N6)" と書いてあり、
実は1977年に初めて公開された時のバージョンでは
正にこの英語が書かれていたのです。
それを2004年にオーラベッシュで上書きしたようなんです。

そしてそれ以降の作品で積極的に使われるようになるわけですが、
一番よく出て来るのは上のようなコンソールや「街」のシーンです。
スターウォーズは宇宙とか沙漠とか、或いはコルサントような
都会を空から映したシーンが多いのですが、
「街」となると、『ブレードランナー』の影響なのか、
東京とも香港ともつかないアジア風なアヤシげな風景が
多いように思います。
で、そういうシーンではネオンの看板がいろいろあるわけで、
そこはもうオーラベッシュの文字だらけです。
例えば次の写真は『オビ=ワン・ケノービ』
シーズン1のパート2で、オビ=ワンがレイアを探して
ダイユーというアヤシげで猥雑な星に来た時のシーン。

251101g

まず左手に大きな縦型の看板が3つありますが、
手前から順に "MARTKETS", "GUNGAN SNACKS",
"GUNGAN SNACKS" とあります。
そうなんです。一番奥の上の方の看板と真ん中の看板
表裏になっていますが同じ文字が書いてあるのです。

そして、真ん中の "GUNGAN SNACKS" の上にある
やや小さな縦型の看板には "STOP" とあり、
右奥にある丸みを帯びた縦型の看板は "$BANK$",
つまり、銀行ですね!
奥の方にある縦型の "GUNGAN SNACKS" の左手
横型の看板には、これも "MARKETS" とあります。

面白いのは、右手の赤いライトのビルの奥、
縦型の青白く光る、半分影に隠れた看板ですが、
これは "NOODLES" と読めます。ラーメン屋ですね。w
これを見た時、僕はやはり『ブレードランナー』を
思い出してしまいました。
ハリソン・フォードのデッカード刑事がラーメンを食べ́るシーン。
あれです。www

まぁ、こんな風にオーラベッシュが読めるようになったものだから
というか、読もうとするクセが付いたものだから、
仕事で疲れた僕には山手線の花方向幕が
オーラベッシュに見えたというわけ。重症です。w

因みに、初登場の『ジェダイの帰還』のセキュリティの画面、
あそこに表示されていた内容はメチャクチャでした。w
最初の宇宙船の型を示しているらしいシーンのタイトルは
"AEKMONGHMN" となっていて少なくとも英語ではない。
当初は単に雰囲気で作った文字ということでしょうね。
そのうち、英語から簡単に変換できるように
統一したのではないでしょうか。
なので、ホラ、簡単に、僕の妄想イメージ画像では
"YAMANOTE LINE" という英語が表示されているわけなのです。w