2016年6月18日土曜日

シンクラヴィアが来た!〜Arturia V Collection 5

まぁ、メーカーというものは物欲を見事に刺激してくれるもので、
ちょうど1年前にユーザー優待でV Collection 4を購入しましたが、
そのArturiaから最近やはりユーザー優待で案内が来て、
V Collection 5が発売され、新しい楽器が追加されたとのこと。
そのうち3つは、アコースティック・ピアノ、
ローズ・ステージ73、そしてハモンドB3という、
やや今さら感のある、別にArturiaがやるまでもない機種で、
へぇ〜、って感じなんだけれども、あとの2つ、
シンクラヴィアとファルフィッサには、
ムムムっ! と反応してしまいました。

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シンクラヴィアと言えば、80年代から音楽をやっていた人間には
夢のような楽器ですね。
多分基本セットが当時2000万円くらいで、
オプションによっては1億とかした機材で、
CMI フェアライトと並んで当時の最先端でしたね。
有名なのは、ジョージ・ルーカスの
インダストリアル・ライト&マジックのスタジオに導入され、
当時の映画の音楽と効果のあらゆるところで使われたこと、
日本では小室哲哉さんが導入して、できないことはない、
って豪語していたところでしょうかね。

で、フェアライトが数年前に5,000円位のiPhoneアプリになって
すごく驚きつつ、迷わずにポチッとしましたが、
今回も同様、円高になったタイミングを見計らって
ポチッとしちゃいましたよ。^^;
実は、シンクラヴィアのシミュレーションは既に、
やはりソフトシンセを多数出しているUVIから
「The Beast」という名前で出ています。
これは前から購入しようかと考えていたのですが、
既に V Collection の一連のシミュレーションで使い慣れてる
Arturiaが今回出して来るのに当たって、迷わず買っちゃったわけ。

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で、早速いじってみたのですが、いいですね〜。
やっぱり80年代的な響きではありますし、FM臭はしますが、
FMと言っても、ヤマハのDXシリーズとは全然違う印象、
寧ろ暖かいというか、太くてアナログっぽい感じすらありますね。
で、ILMサウンドをイメージしていた僕には
拍子抜けなくらいサンプリングっぽいサウンドはなくて、
さすがにArturiaらしく、シンセサウンドに徹しています。
そこが逆によかったですね。
オリジナルの4パーシャルを12パーシャルに拡張し
非常に豊かで、複雑で、トリッキーな音空間を生み出せるのです。
これがね、ホントに、延々と弾いていて気持ちいいのですよ。w

そこでその音を聴きながら思い出したのが、
時々この日記でも触れているいだきしんさん。
1991年5月26日、熊本は阿蘇のASPECTAという野外劇場で
スタジオ用の機材と言われたシンクラヴィアのフルセットを使い、
「響-愛・平和」をテーマに7時間の連続演奏を行ったのです。
この時の演奏は、「HIBIKI」というCDとして発売され、
僕もiPhoneに入れてよく聴いていますが、
とても宇宙的な、しかし同時に自分の内面奥深くに入っていく、
素晴らしい音楽なのです。
そして、そこで使われている音の数々が
今回のArturiaのソフトシンセで再現されているのです。

http://www.idaki.co.jp/worldConcert/1991aspecta.html

そうか! と思いました。
来週のSL13Bのライブでは、熊本と大分を支援する音楽を
新たに作って披露する予定でいましたが、
このタイミングでシンクラヴィア・サウンドが手に入ったのです。
熊本、シンクラヴィアと来て、いだきしん先生を
意識しないわけにはいかないではないですか。
何度も九州の上空を飛びながら、阿蘇に目をやりながら、
熊本に思いを馳せてきたのです。
もうここは、1曲と言わず、シンクラヴィアを思い切り使って
即興演奏を展開することに決めました。
いだきしん先生の真似事をするようで烏滸がましくも感じますが、
僕は僕の表現をさせて戴きましょう。

それからファルフィッサ。
イタリア製の、ハモンドに比べればチープな音のするオルガン、
そういう印象を長いこと持っていましたが、それを見直したのが、昨年「Electronica 1: Time Machine」がリリースされた時の
米キーボード誌とのジャン・ミシェル・ジャールのインタビュー。
「幻想惑星」などでファルフィッサを使ってるらしいことがわかり
なるほど〜、と思いました。
「軌跡・パート2」でのうねるようなサウンド、
シンセというよりはオルガンだな、とは思っていましたが、
なかなかあの雰囲気が出せないでいたのです。
ところが、今回のArturiaのFarfisa Vであっさりそれが実現。
(前回追加されたVox Vでもこういう響きはなかった。)
何と言うかね、この音に限らず、全ての音に
「ヨーロッパ」な響き、香りがあるのですよ。
この香りが好きで、このソフトシンセも延々と弾いてました。

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というわけで、来週のライブでは、
このシンクラヴィアとファルフィッサをフィーチャーして、
殆ど全曲新曲、殆ど全曲即興で演奏します。
楽しみにしていて下さいね!^^

※因みに、V Collection 5の詳細はこちらをどうぞ。
https://www.arturia.com/products/analog-classics/v-collection/overview

2016年6月11日土曜日

【ライブ】今年もSL13Bに出演します!

ご無沙汰してます。ヒロシです。

殆ど何もしないうちにもう6月も半分まで来ました。
6月と言えば1年の半分ですよ。@@
そして、6月と言えば、セカンドライフが
ベータから本番としてリリースされたのが6月23日、
この日を中心にセカンドライフの誕生日を祝うイベント
Second Life Birthday が今年もやって来ます。

今年はセカンドライフ13歳の誕生日、
SL13Bとして、6月19日(日)〜6月26日(日)にかけて
「Shared Adventure」をテーマに行われます。

http://www.slcommunitycelebration.info/

「Shared Adventure」とは「冒険の共有」ということでしょうか。
上記ホームページのテーマのページではウェブスターを引きながら、
「冒険とは、多くの場合、危険や予測できないリスクを伴う企て」
とか「わくわくするような、忘れられない体験」としていて、
リンデンがセカンドライフを始めたのは正にリスクを伴う企てで、
それが忘れられない体験をこの13年間多くの人に与えてきた、
としています。

そんな冒険の一つとして、例によって例の如く、
僕もSL13Bのライブステージで演奏します。
日時は6月25日(土)の23:00〜24:00の時間帯です。
詳しい情報が入りましたら正式に告知させて頂きます。
まずは、カレンダーに印をつけておいてね!
お楽しみに!

2016年5月23日月曜日

【iPhone/iPad】最近ハマってる iPhone アプリ〜モーグからシンセアプリの本命・Model 15 がリリース!

ちょうど日本のゴールデン・ウィークのタイミングでしたね。
あの、モーグ社からいきなりモジュラーシンセの名機、
SYSTEM 15のアプリ版がリリースされたのは!
いや、実はこういうものが出て来るのをどんなに待ったことか!
モーグにはシンセの名機はたくさんありますが、
ステージ用のミニモーグのアプリは Arturia から出ていて、
モーグからは iOS を意識して新に作られた Animoog だけでした。
この Animoog はそれ自体とっても素晴らしいのですけれど
(ジャン・ミシェル=ジャールもたくさんあるアプリの中で
Animoog は素晴らしいとインタビューの中で言ってたし)、
やっぱり、モーグの名機をモーグからアプリ化してほしいと
思わないはずはないではないですか。
そしたら、遂に、いきなり!

https://itunes.apple.com/jp/app/model-15/id1041465860?mt=8&ign-mpt=uo%3D4

2年前だったか、キース・エマーソン・モデルの
レプリカが製作・販売されたあと、NAMMショーか何かで
SYSTEM 15, 35, 55 という往年の名機も復刻され、
私などはうぉぉぉぉ! と鼻息を荒くしていたのです。
SYSTEM 55 とかって、冨田勲さんが使っていましたよね。
それが、今、この時代に再発されるなんて!
買えるはずもないのに興奮してしまいました。
モーグ社のホームページを見ると、15で1万ドル、
55で3万5千ドルですよ。@@
それがそれが!

それから2年ほど経って、何とSYSTEM 15がアプリになって、
しかもたったの3,600円という値段!@@
これはね、もう、買わないわけにはいきませんよ。
だって、僕がシンセサイザーというのを初めて知ったのは、
冨田勲さんがモーグのモジュラーシンセで作った
一連の音楽でしたから。。。

しかし、またまたショッキングなことに、
このアプリが出た直後ですよ、冨田勲さんが亡くなったのは!><
何だか奇妙な符号のように思えてならないのです。
そこで、冨田さんへの感謝と追悼の意を込めて、
このアプリのデモビデオを作成しました。
お時間ある方、ご覧になって頂けると幸いです。
デモ演奏でずっこけたりしてますので、まぁ、笑って下さい。^^;



さてはて、何とも思いが先走った文章になってますけれども、
そんなモーグのモジュラー・シンセ・アプリ、
これはとっても素晴らしいです。
Animoog の後だからできたと思える、
初心者にやさしく、演奏家に役立つ工夫が一杯してあります。
おすすめです!

2016年4月25日月曜日

熊本支援ライブ、ありがとうございました!

あっと言う間に1日が過ぎてしまい、この時間になりました。
昨晩、4月23日の熊本支援ライブ、ご来場ありがとうございました。

もとより急な案内でしたので、お客さんは全く来ないかもしれない、
それでも自分自身の表現としてやろうと考えていました。
と申しますのも、僕自身、ちょうど先週の土曜日は
佐賀の親元で法要があって、始発便で福岡に飛びましたが、
博多駅に着いて驚いたことに、JRが全面的に停まっていました。
熊本で大きな地震があったことは知っていましたが、
ここまで影響が大きいとは予想していなかったのです。
急遽天神のバスセンターから高速バスで佐賀に向かい、
法要には間に合いましたが、その法要の最中も
緊急速報のアラームが鳴ったり、実際に揺れたりしました。
翌日曜日、佐賀空港から成田に向かって飛びましたが、
途中、熊本や大分を眼下に見ながら、
この下で苦しんでる人がいるのだ、
みんな負けるな、頑張って! と祈るような気持ちで一杯でした。
僕自身九州の出身ですし、
何といっても「熊木」ですもの。
全く他人事ではなく、何とかしたい気持ちでしたので、
昨晩決行することにしたのでした。

23:00ちょうど、予想通り誰もいませんでしたが、
音を出そうとしたその時に1人目の、
それも新しいお客さんが。
そして2人、3人、4人……時間の流れと共に人が増え、
僕自身みなさんからエネルギーを頂いて演奏しました。
1曲目は、ふと天草を感じてオルガンの即興で始めました。
オルガンの響きで祈りを捧げたいと思ったのです。
そして2曲目は熊本の、あの阿蘇の、
大地から湧き上がるエネルギーを表現しようと
ドラムを回しながらシンセサイザーを即興で弾きました。
そして太鼓。
もう、前半はずっと即興的に展開させて戴きました。

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その太鼓は、ヒロコも呼んで彼女にも一緒に叩いてもらいました。
僕がよく使ってるあの大きな太鼓は、実は4人で叩けるのです。
が、僕のステージということで僕一人が叩いていましたが、
今回ヒロコにも叩いてもらうことにしたわけです。
その方が、何となく、エネルギーも強くなる気がして。

そのヒロコは、SSにある通り着物で来てましたが、
何と熊本ということでおてもやんを意識したのだとか。
そして、熊本ということでは、ちょっと軽いかとは思いましたが、
やはり「熊」つながりであの曲をやらないわけには行きません。
それにあの曲のきっかけとなったあきのりさんは
正にあの地震の瞬間もそして今も熊本にいるんですもの。
そう、会場ではなださんからあきのりさん無事との
お知らせもあって、ちょっとうれしかったですね。

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そんな、みんなに支えられながらの1時間でした。
そして、きっとこれからも、東北も、熊本も大分も、
応援するライブを続けていくつもりです。
今度はもっと事前に案内するようにしますので、
その時またどうぞよろしくお願いします。

ありがとうございました。

■Hiroshi Kumaki:熊本支援ライブ
・日時:2016年4月23日(土)23:00〜24:10
・会場:YMB Winter Stage (YMB001)
・曲目:
    1. オルガン即興
    2. シンセサイザー即興「阿蘇」
    3. 太鼓とシンセサイザー即興
    4. You Are a Ray
    5. 大クマクマ音頭
    6. Sunrise

2016年4月23日土曜日

【緊急告知】今晩23:00、熊本支援ライブを行います

1週間前、僕自身親元の佐賀にいて
地震も交通機関が止まっている状況も経験しました。
何かしたくても直接的には何もすることができず、
みんな負けるな、頑張れ、と祈るより他にありません。
その祈りの気持ちを音で表現します。
チャリティーコンサートとか、そんな大それたものではありません。
ただ、このひととき、遠方にいても熊本や大分の方に心を寄せる
そんな時間にしたいと考えています。

僕自身、九州の出身で、熊本にも大分にも知り合いはいますし、
そもそも僕の名前が「熊木」なのも縁がないことではありません。
僕にとっては他人事でなく、現在進行形で動いているこの事態に、
何かするなら「今」だと急遽開催を決めました。
週末の夜に予定が入っている方は多いことと思いますが、
もしこの日記を見て、お時間ありましたら、
立ち寄って頂けると幸いです。
よろしくお願いします。

■Hiroshi Kumaki:頑張れ熊本コンサート
・日時:2016年4月23日(土)23:00〜24:00
・開場:YMB Winter Stage
    http://maps.secondlife.com/secondlife/YMB001/192/57/2723

【RL】デビュー40周年のゴダイゴを見に行って来ました

昨晩はデビュー40周年というゴダイゴを見に行きました。
この僕の日記をよく見てくれている人はご存じだろうけど、
僕の音楽はゴダイゴの影響をモロに受けてますからね。
音楽的にはミッキー吉野のキーボードとアレンジかな。
あとは英語の歌詞とか、その歌詞のメロディへの乗せ方とかね。
学生の頃はコンサートも何度か行ったことあるけれど、
少なくともここ10年くらいはロックのコンサートなんて
ずっと行ってなかったんです。
それが、昨年渋谷にキング・クリムゾンが来たのを見に行って
またちょっと火がついた感じでしょうか。
何十年ぶりに会えるわけで、もう会場に着くまで、
いや、着いても、ドキドキしっぱなしでしたね。w

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会場は上野の東京文化会館。
ここはやっぱり学生の頃、あとサラリーマンになったばかりの頃、
クラシックを聴きによく来ていましたよ。
音の響きがよくて、楽器一つ一つの鳴りがとらえられる
そんなホールという印象を持っています。
そこでゴダイゴがやるというのも不思議な感じがしましたが、
今回はストリングアンサンブルやクワイヤとの共演で
クラシカルな編成だったので意外と違和感なかったですね。
ゴダイゴの曲はストリングスやコーラスが入っているもの多いので、
そんなクラシカルな編成もまた違和感なしってとこかな。

さて、予定の19:00を少し回って、
まずストリングス、次にクワイヤの人達が入って来て、
最後にゴダイゴメンバーの登場。
当然と言えば当然なのですが、そんな編成なので、
出だしはいかにも式典の始まりを告げるような
ゴダイゴ・ホーンズのらっぱが鳴り響き、
もしや? と思ったところでミッキーのピアノによるコンピング。
そう、いきなり「威風堂々(平和組曲)」からのスタートでした。
一般にはあまり知られていないかもしれませんが、
ゴダイゴのライブに通う人達の間では
ダントツ1位の人気を誇る名曲です。
実は僕自身、朝からずっとこの曲が頭の中で鳴っていたので、
もう、最初から盛り上がってしまいました。w

続いてはクラシックな雰囲気を生かして、
『Our Decade』から「The Sun Is Setting on the West」、
『What a Beautiful Name』から
「We've Got to Give the Earth a Chance」と続きます。
「The Sun Is...」は僕の大好きな曲で、
ピアノにしてもストリングスにしてもアレンジにしても
いろんなとこでパクって参考にしてますね。^^;

そこでタケカワユキヒデのMCは地震について語り、
彼らがネパールで野外コンサートをやった縁から
昨年のネパールの大地震の復興支援をしている話をして、
その流れで曲はアルバム『Kathmandu』から
「Coming Together in Kathmandu」と「Leidi Laidi」を演奏。
「Leidi Laidi」も好きな曲で、この曲で初めて
サントゥールというイランの楽器を知ったのでした。
僕がSLライブでサントゥールを弾いている原点はここなんです。
尤も、昨晩のライブではサントゥールは出て来ませんでしたけど。w

そして次は僕が実はすごいプログレのアルバムだと言っている
『Magic Monkey(西遊記)』から、「ホーリー&ブライト」、
「Monkey Magic」、「ガンダーラ」の3曲を演奏。
やっぱり「Monkey Magic」は盛り上がりますね。
踊ってる人も多かったし、「With a litte bit of...」のくだりで
タケの手からぱぁっと広がる蜘蛛の糸も健在。w
このお約束通りの演出に会場からわぁっと歓声が上がります。
てか、僕もわぁって言っちゃったし。w

続いては、隠れた名曲集というので
全曲知ってる僕としては何が出て来るかワクワクしてましたが、
1曲目はまず『M.O.R.』から「Piano Blue」。
これって隠れてないけどなぁ、とか思いながら。
いや、こんな風にピアノ弾けたらかっこいいなと
憧れていた曲ですよ。
今でもこの曲だけはコピーする気になれない。^^;

続いてはタケのソロアルバム『Lyena』から
「Somewhere Along the Way(あの頃)」。
なるほどね。
この曲は、ゴダイゴが音楽を担当していたNHKのドラマ
「男たちの旅路」にゴダイゴ自身が出演した時に歌っていたもの。
後に、今書いたようにゴダイゴでなくタケのソロとして
レコーディング、リリースされた、確かにレアな、
マニア受けする曲ですねぇ。
って書きながら、実はこの曲も僕がアレンジの参考にしてる曲です。

この曲では一通りリフレインが終わったあと、
浅野氏がかなり長いギターソロを展開。
いやぁ、久しぶり聴きましたけど、全然変わってないですね、
あの音色、あのフレーズ。
もうみんな目が耳が彼のプレイに釘付けになってました。
大変な盛り上がり、大変な感動をもってこの曲を終わりました。

その浅野氏のプレイを引き継ぐかのように、
今回はギターに徹していた吉澤さんが
セミアコ一本の即興演奏。
美しい音色。
うっとりと聞き入っていると
そのままアルバム『Flower』から「Guilty」へ雪崩れ込みます。
この曲は、僕はアルバムが出る前にコンサートで聴いて
知ってましたが、コンサートではタケでなく
ドラムのトミー・スナイダーが歌ってましたね。
で、昨日はトミーの歌にタケが絡む形で進行。
よかった。

そして今度は『Dead End』からの曲に移ります。
「Millions of Years」「Dead End - Love Flowers Prophecy」
「Mikuni」と続きます。
今回はストリングスがいるので「Millions of Years」は当然。
そして名曲「Mikuni」は高城奈月子さんの女声で始まり、
クワイヤの大合唱という実に感動的な演出でした。

その感動が盛り上がっているところで、「最後の曲です」とタケ。
会場からはどよめきをよそに「The Great Sea Flows」を演奏。
『Inermission』というゴダイゴが活動休止に入る前の
最後のアルバムに収められた名曲です。
これも、最後はクワイヤの大合唱で感動的なフィナーレ。
だけど、これでは終われないでしょ?
あの曲も、あの曲もやってないし。。。

しかし、ストリングスやクワイヤも含めたメンバー全員が退場。
かなり長いアンコールの拍手のあとにスクリーンが降りてきて
会場で販売しているDVDボックスの宣伝が。w
カトマンズ、中国、ポートピアの時の映像で
その映像にも会場みんなで大盛り上がり。
そのあと漸くバンドのメンバーが再登場しましたよ。

まずは桧屋さんのCMで流れている
「Tomorrow of Your Dreams」をやったあと、
ストリングスとクワイヤも戻ってきて「ビューティフル・ネーム」。
これもまたお決まりの会場を2つに分けての歌合戦で盛り上がり。
僕にとってはこれが Call & Response の走りですね。^^
なので自分のライブでもどこかにこれを入れようとしてるわけです。
単に演奏家とお客さん、ではなくて、
会場が一体になるということ、それが大事だと思うんですね。

そのあと、天井からミラーボールが降りてきて、
ミッキーがオルガンのところに居座り続けたので確信しました。
そうです。みなさんお待ちかね。
「銀河鉄道999」です。
この曲ではもうみんな総立ちで拍手をして踊ります。w
盛り上がり方が違いますね。やっぱり。この曲は。
そこでまた一旦メンバーは退場するんだけれども、
アンコールの声は鳴り止まず、次に来たのは「Celebration」。
いやぁ、当然でしょう。この曲で締めるのは。
なんてったって40周年記念ですもの。
おめでとう! ゴダイゴ!

というわけで、何とも幸せな2時間でした。
あまりにいろんなことを感じたので、
このブログもさらっと書こうと思いつつ、
やっぱり長くなっちゃいましたね。
ここまで読んで下さったみなさん、お疲れ様です。><

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コンサートが終わってホワイエに出ると
宣伝にあったDVDボックスも、それはほしいけれども、
やっぱり何万円単位の買い物ですもの、やめておきました。
なので、40周年記念の写真集だけは買って、
寧ろそれよりも気になっていたのが地震のことで、
ネパールと熊本の復興支援の募金箱が会場に置いてあって
MCの中でも呼びかけられていましたので、
僕もわずかながら入れてきました。

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会場を出ると、この上野という街には
若い頃のいろいろ楽しい想い出があって
今回の楽しい経験が重なり、混じり合って、
幸せな気持ちで人混みに消えるヒロシなのでした。

2016年4月21日木曜日

【技術情報】遅ればせながら……Firestorm 4.7.7について

もうリリースされてから1と月以上になりますので、
これから書くことはご存じの方が多いことと思いますが、
僕自身が困っていたことが漸く解決したことですので、
敢えて書いておくことにします。

大変ご無沙汰してます。ヒロシです。
もう、今年に入ってからバタバタが続いていて、
Firestorm のリリースも2回ほどすっぽかしちゃいましたね。
すっぽかしたというのは、これまでリリースに合わせて
日本語へのローカライズをしてきていましたが、
この2回は全く手を付けられず、新しい機能やUIも
英語のままになっていますのでごめんなさいという感じです。
特に最新の4.7.7は出るのは知っていましたが、
ベータ版のテストもできずに漸く昨日インストールしたくらいです。
しかし、実のところ、今回の開発内容については知っていたので、
長い事待ち望んでいたリリースではあったのです。
というのも。。。
いつものように Firestorm 特有の機能もたくさん実装、
或いは向上していますが、旧いバージョンをやめて
切り替えた方がよい理由は次の2つに尽きます。

・TLS 1.2対応
・CEF対応

と、英語の略語を並べられても何のことかわかりにくいですね。
まず、TLS 1.2。これは一昨年辺りでしたか話題になりました
SSL の脆弱性の問題と関係しています。
SSL は、通信を暗号化する方法として普通に使われてきましたが、
実は個人情報などの通信内容がサーバから流出する危険がある、
ということで、多くのユーザ認証が必要なサイトで、
SSL 3.0やそれ以前のSSL 2.0を使う設定にしていると
サイトを利用できないようにする動きがありました。
みなさんもそういう案内が来て、
インターネットの設定でチェックを外したことと思います。
そしてそのSSLに代わるのがTLSというわけなんですが、
リンデンでも会社のコンプライアンスの一環として、
ビューワもサーバもこのTLSに完全対応しており、
Firestorm も4.7.7で漸くTLS対応になったというわけです。
自分の情報を守るという意味で、今回のバージョンアップは
おすすめ、というよりも、必須であると言えます。
もっと言うと、まだリンデンから正式な案内はないようですが、
遠くない将来、TLS 1.2に対応していないビューワでは
リンデンドルの取引ができなくなる可能性があるそうです。

さて、それからもう一つが CEF。
これは、クロミアム・エンベディッド・フレームワーク
(Chromium Embedded Framework)というもので、
SLではビデオに関して、QuickTime の WebKit に代わるものです。
と言って、ピンと来ない人も多いかもしれないけれども、
SL は当初から QuickTime によってビデオを処理してきましたが、
2年くらい前だったか、Adobe の Mac 版の Flash プラグインから
その重要な部分が削除されたため、
実は2013年の終わり頃だったかその頃から、
Mac 版のビューワでは共有メディアが使えない状態になってました。
これは、映像や音楽をテーマにしている僕には大打撃でした。
しかし、元の Adobe がそのような対応をしたわけですから、
これではリンデンも手の施しようがなく、
またそのリンデンのソースを利用している Firestorm も
どうしようもないという状態が続いていました。
その一方で、Flash 自体を敬遠する動き、
Flash を使用しない、HTML5が一般化していく動きの中で
リンデンも新しいビデオのしくみを研究してきたわけです。
そしてこの CEF というしくみを取り入れたのが
バージョンアップして4.0となった公式ビューワだったわけです。

あれから2年近く経って漸く公式が CEF を取り入れ、
そして今回 Firestorm が CEF に対応した、というわけです。
開発のログでは今回は CEF を取り込むぞ〜、
という内容が行き交っていましたので、大変楽しみにしてました。
そして昨日、漸く時間ができたので 4.7.7 をダウンロードして
試してみた、というわけです。

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SSは、自分が YouTube にアップした映像を見ながら
それに合わせてピアノを弾いているところです。
こういうライブをやろうとしてたんですけどね、
如何せん、映像が出ないというトラブルがずっと続いてたんです。
で、今回やっと解決したというわけ。

ところで、僕はこうして解決したわけなんだけど、
逆に、テレビが見れなくなった! というクレームが
Firestorm の開発チームにたくさん届いたようです。
それはこれまでとしくみが変わったからですが、
もし見れなくなった、という方がいらしたら
Firestorm の公式ブログにあるように次のことを試して下さい。

1. まず、Adobe の次のページに行く
  https://get.adobe.com/flashplayer/otherversions

2. そこで OS を選択する。

3. Windows の方は、FP 21 for Opera and Chromium – PPAPI
  を選択、
  Mac の方は、FP 21 for Safari and Firefox – NPAPI を選択

4. 選択したプラグインをダウンロードしてインストール、
  ログインしてたらビューワはリログ

僕も上記の手順でプラグインをインストールして
無事にテレビが見れてます。

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尚、Linux の方は Google Chrome をインストールしてあれば
特段の手順は要らないようです。
それから、NHCのテレビは現在 CEF に対応していないようなので、
アップデートを待つか、NHCのサポートにコンタクトするかしか
ないようです。

https://jira.secondlife.com/browse/BUG-11485

さて、こうして新しいバージョンが出る度に、
Firestorm チームでは旧いバージョンを順にブロックしてますが、
今回、とうとう 4.6.9 が使用できなくなりました。
「とうとう」と書いたのは、実はこのバージョンこそ
Windows XP と Mac OS 10.6 をサポートする
最後のバージョンだからです。
XPや10.6を使っている人がどれくらいいるかはわかりませんが、
そもそも古いOSにはセキュリティの問題などありますから、
サポートされなくなっていくのは当然の流れかもしれません。

というわけで、長くなりましたので今日はこの辺で。
先月リリースされたということは次は6月の可能性があるので、
今度はリリースに間に合うよう、
少しでも日本語を追加するように致します。
それでは、また。