以前、僕の日記で Linden Realms について
いろいろと紹介しました。
リンデン本体が鳴り物入りで紹介し、
海外の住人たちの間では盛り上がってるのに、
日本人ユーザーの間には今ひとつ浸透していなかったこともあって。
そのシンプルさから、僕などは一時かなり病みつきになりましたが。w
ただ、この Linden Realms には疑問が一つあったのです。
多分、新しい住人の皆さんにSLに親しんでもらいたくて
これを作ったんでしょうけれど、
通常のSLの操作と全く異なるので、これでよいのか、と。
つまり、ある場所に行けば自動的にテレポートできるし、
クリスタルを集めるのも、右クリックやタッチでなくて
その上を通過すればよいというもの。
そのシンプルさには、SLの操作は難しい、とする、
Electronic Arts から来た現社長の Rodvik さんの意図を感じましたが、
本当にこれでいいのだろうか?
僕の読みは逆だったようです。
3月8日付で、リンデンのブログに新しいツールの記事が出ていました。
Advanced Experience Tools Preview
これによると、主に3つの新しいツールが今後導入されるようです。
まず一つ目は、「Teleport Agent」。
テレポートって、これまではオブジェクトをタッチするか
或いは右クリックするか、或いはランドマークなどを使うか、
でしたが、
この新しい機能は、そのオブジェクトに接触するだけで
ある特定の場所にテレポートできるというもの。
そう、Realms への入口にあったテレポーター、
あれは通過するだけで移動しましたね。
それから、あのにっくきロック・モンスター
あれにぶつかられると、最寄りのポイントまで戻されましたが、
あのモンスターもこの機能を使っているというわけ。
これまで、クリエイターさんの作り方によっては
どうやってテレポするのかわからないようなものもありましたが、
これからは通過するだけ、というのはいいですね。^^
次に、「Temporary Attachment」という機能。
同じく、Realms で使っていた HUD は、
装着して、そのあと取り外しても、
持ち物の中に残っていなかったですね。
普通のコピー可の HUD だと装着と取り外しを繰り返すと、
持ち物の中にどんどん増えていっちゃいます。
これまでは、持ち物の中に一度置かないと装着できない、
そういうしくみだったからですね。
けれど、この新しい機能を使えば、
持ち物を増やすことなく装着できるので便利ですね。
というのは、例えば、僕も経験あるのが、
服やら、スキンやら、シェイプやら、髪やらをお店で試す時ですが、
どれがどういう感じになるのか今一つわからないので、
大体一通りそこにあるもののデモを入手しますね。w
すると、買うかどうかも決まる前に
持ち物がデモだらけになっちゃいます。w
この新しい機能が導入されると、
そいういうことも気にせずに、気軽に試着できるというものですね。
これがもたらす便利さはものすごく大きいかも。
それと3つめ、最後のものは「Experience Permissions」
というもの。
文字通りに訳すと、経験の許可、ということ。
どういうことでしょう?
これまでは、アバターに影響を及ぼすものについては、
「許可しますか?」というダイアログが出て、
都度ユーザー側で許可を与えるというしくみになっていました。
例えば、皆さんが一番経験すると思われるのは、
ライブ会場やダンスホールにある、ダンスボール、
あれをタッチすると毎回、アニメーションを装着していいか
確認されますよね?
同じ会場でも、例えば落ちたりリログしたりすると
その都度ボールをタッチ、ダイアログが現れて「許可」、
ということを繰り返します。
新しいシステムでは、一度ある「経験」を許可したとすると、
例えばダンスの例で言うと、あるアニメを装着したとすると、
そのアニメの装着に関わるオブジェクトに関しては、
一度許可すれば、異なるオブジェクトであろうが、
異なるSIMであろうが、その経験が引き継がれ、
自動的に許可が与えられる、というものです。
先ほどの例の場合だと、落ちたりリログしたあと、
再びボールをタッチすれば、ダイアログなしに
ダンスが開始される、ということになります。
Realms の HUD にもそれが生かされていたわけですね。
つまり、あの HUD は先ほども書きましたように、
僕らの持ち物の中には残らない。
従って、再び Realms を訪れた時装着されるのは
別のオブジェクトであるわけです。
にも拘わらず、自動的に僕が集めたクリスタルの数やら
僕がどのクエストをこなしたかもちゃんと把握してて
引き継がれていましたね。あれがそうなんです。
自分が許可して経験したものは、
同じ経験は別の場所やオブジェクトでも引き継がれる、
これはちょっと便利ですね。
但し、自動的に許可する、というと、
危険を感じられる方もいらっしゃるでしょう。
そこに配慮して、この機能には、お金を引き出すものや、
持ち物を操作するようなことは含まれないということです。
これら3つ、何れも、タッチや右クリックといった
マウス操作を減らすものですね。
SLでの経験がよりもっと快適なものになるかもしれません。
因みに、説明のビデオはこちらになります。
ご参考まで。
No response to “なるほど Linden Realms はそういう実験だったのか!〜リンデンの新しいツールたち”
Leave a Reply