新譜『セレブレーション・アクロス・ボーダーズ』全曲解説の
つづきです。
今回は3曲目の「JMJ -「軌跡」のビートにのせて-」です。
まずは配信会社に登録した概要から。。。
「バーン2のメインとなる催しは例年10月に開催されるが、2015年に春の催しとして "Burnal Equinox" が始まった。"Equinox" とは春分の日のことであるが、これは熊木博士が子供の頃大変影響を受けたジャン・ミシェル・ジャールの2枚目のアルバム『軌跡』の原題でもある。その音楽こそ冨田勲の作品群と共に熊木がシンセサイザーの世界へと足を踏み入れることになったきっかけとなっている。ジャン・ミシェル・ジャールに敬意を表して、「バランス」のテーマで行われた2015年の Burnal Equinox のイベントで熊木は、『軌跡』のビートに乗せた即興演奏を行った。本作はその時の曲を新たに録音し直したものである。」
そうなんです。
2015年に Burn2 の春の催しとして Burnal Equinox が始まった時
「おおぉ!」と思ったのですね。
"equinox" というのは1日の昼と夜の時間が同じ、
つまり春分の日または秋分の日のことを言うのですが、
春分の日のことを英語で "vernal equinox" と言うので
"Burnal Equinox" というのはそれの Burn2 流のもじりですね。w
で、昼の時間と夜と時間が同じということには、
全て対立するものがバランスを保った状態、
どちらが勝ちとか負けとか優劣のない状態ということです。
そこでイランでは、イスラームが入って来る前の
ゾロアスター教の伝統で、この日の正午に所謂神と悪魔とが
この世界に入って来たとして、
そのタイミングをお正月として祝います。
そんな全てがバランスのとれた時間を表現したのが
ジャン=ミシェル・ジャールが1978年にリリースした
『軌跡』というアルバムで、原題は "Equinoxe" なのでした。
これは、ちょうどその頃シンセサイザーというものを知って
冨田勲さんの『惑星』に感動した僕が
クラシックのアレンジ以外で知ったシンセサイザー音楽で
FM のラジオ番組でこれを聴いて「カッコイイ!」と思い、
お小遣いを貯めて買って何度も聴いた曲なんです。
そう、冨田勲さんの『惑星』が1976年、
そして喜多郎さんの『シルクロード・絲綢之路』が1980年ですから
そういう時代ですね、シンセサイザーの音が僕を刺激したのは。
そんなこんなで Burnal Equinox にはすぐ参加を決め、
ライブ当日はジャン=ミシェル・ジャールの『幻想惑星』の
不思議なアルペジオの載せて「JMJ」というタイトルで
即興的な演奏を行ったのでしたが、
この時の出来がイマイチだったこともあり、
同じ「JMJ」のタイトルで何度か異なるバージョンで演奏してます。
今回はその2015年の初登場の時のものから始めて
その後のバージョンのものも組み合わせた形の決定版として
新たに録り直したものになります。
ジャン=ミシェル・ジャールに敬意を表しての作品ということですが
ご本人に聴かれるのはちょっと恥ずかしいかも。。。^^;
そんな「JMJ -「軌跡」のビートにのせて-」が収められた
ニュー・アルバムの試聴と詳細情報は下のリンクからどうぞ。
サブスクで聴くだけでなく、ダウンロード販売をご購入頂けると
大変喜んでまた頑張っちゃいますので、
下に記載の過去リリースも含めてどうぞよろしくお願いします!
■熊木博士『セレブレーション・アクロス・ボーダーズ』
<収録曲>
1. ハッピー・バースデー・セカンド・ライフ (SL17B, 2020)
2. クリスタル世界への旅立ち (SL15B, 2018)
3. JMJ -「軌跡」のビートにのせて- (Burnal Equinox 2015)
4. あ・い (Burnal Equinox 2015)
5. トラベリング - 未知の世界へ - (Burn2 2017)
6. タイム・オブ・シェアリング (Burning Life 2008)
7. レオナルド・ダンス (Burn2 2016)
8. ボクラハロボット (SL11B, 2014)
9. ワールド・ニュース (Burning Life 2009)
10. コール・フォー・ピース (Burning Life 2009)
11. シー・ユー・オンライン (Burnal Equinox 2020)
12. レッツ・バーン・ダウン・ザ・シム (Burn2 2015)
13. みんなつながっている (Burnal Equinox 2015)
詳しい情報とご購入はこちらになります。
過去にリリースされた作品もどうぞよろしくお願いします!
・1作目『Songs from a Virtual World』(2021)
・2作目『Sound Cruise in the Metaverse』(2022)
・3作目『Orchestral Maneuvres in Second Life』(2023)
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