2026年7月5日日曜日

【レビュー記事】 話題の『プロジェクト・ヘイル・メアリー』観ました!

SL23B の影響もあって、このところ映画づいてるヒロシです。
その SL23B のライブは「Golden Movies, Golden Music」という
テーマで行い、そのタイトル曲ではヒロコにこんな歌詞を
歌わせていました。

Golden, Golden
Golden movies with laughter and tears

「笑いも涙もある黄金に輝く映画たち」という意味ですが、
『マンダロリアン・アンド・グローグー』のヒットを他所に
コアなSF ファンの間で話題になっていたのが
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』で、
僕も大変気になっていたのですが、
今年の3月20日から公開されたばかりなのにも拘らず、
何とこの週末7月3日から Prime Video で配信が始まったので
早速視聴したところ、これがすごくよかった。
正に、笑いあり、涙あり、そして驚異的なビジュアルに
観終わったあとのスカッとする爽快感、
映画に求められる全てが詰まった素晴らしい映画なんです。
Prime Video での配信が早かったのは、
この映画が何と Amazon MGM スタジオの制作だからで、
このスタジオの公開初週の収益としては過去最高を記録したそう。
まぁ、そうだろうな、と思える出来栄えです。

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最初この『プロジェクト・ヘイル・メアリー』という
タイトルを聞いた時に何とも変なタイトルと思ったものです。
"Hail Mary" という英語はラテン語の "Ave Maria" を
訳したもので、日本語では「めでたし恵み深き聖マリア」
などのように訳されていますね。
なので、元はカトリックの讃歌から来ているのですが、
アメリカのカレッジフットボールでカトリックの大学が
一か八かの長距離のパスをする時に
お祈りの言葉を口にしたところから来ているようで、
一般的には1975年の NFL のプレイオフで
ダラス・カウボーイズのクォーターバックであった
ロジャー・ストーバックが 50 ヤードのタッチダウンパスを決め、
試合後のインタビューで「Hail Mary と祈ったよ」
と語ったことから広まったアメフト用語で、
どう考えても無理のある、一か八かを賭けたパスのことを
"Hail Mary pass" と呼ぶようになったそうです。

ということで、そう、この映画は、そんな一か八かの賭けを
託された一人の男、かつては分子生物学者で
学会から追い出せれて中学校の理科の教師をしている
ライランド・グレースという男の物語なのです。

映画の冒頭、グレースが目を覚ますとそこは宇宙の只中、
宇宙船のクルーたちは船長以下皆死んでいることがわかります。
何故自分が今ここにいるのか、記憶を取り戻していく中で、
金星から太陽に向かってある粒子の線が伸びていて、
その粒子は実は生命体で太陽を食べて生きていることが判明、
このまま放っておくと30年後には地球は寒冷化することがわかり、
更に、他の恒星系でも同様の事態が観測されるが、
タウ・セティ、つまりくじら座のタウ星のみがその影響を
免れているとわかり、きっとそこに解決の糸口があるに違いないと
一か八かの片道切符のミッションに自分が組み入れられたことを
知るわけなのです。
さて、グレースは一人で太陽を、そして地球を救えるか?
というのがこの映画のプロットです。

これ、原作者がアンディ・ウィアーというのがいいですね。
アンディ・ウィアーと言えば映画『オデッセイ』の原作者で、
あの映画も火星に一人残された男がそこで生き残ろうとする様が
描かれていて感動的でした。
またしても、今度は地球から遠く離れた宇宙の真っ只中で
一人で奮闘するの? という感じですよね。

これ以上はネタバレになるので書きませんが、
タウ・セティは地球から11光年とも12光年とも言われている
距離にありますので、光の速さで飛んでも往復24年くらいかかり、
30年後には間に合いそうもないです。
ここで面白いのは、その太陽を食べる生命体
-ー「星を食べる」という意味のギリシャ語から
アストロファージと名付けられますがーーが放出するエネルギーが
莫大なものであるため、それを宇宙船のエンジンに使う
というアイデア。
太陽を食べるその元凶を使って宇宙船を飛ばそうというのです。
どうもこのエネルギーによって地球からタウ・セティまで
4年くらいで移動できるようなのです。
つまり光より速く移動できるわけですが、
そんなことしたら宇宙船も主人公も物質からエネルギーに
変換されてしまうんじゃないの? とか疑問に思いつつも、
まぁ、光速より速く移動できないと
殆どの SF 映画は成り立たないのでそこは目を瞑りますか!

んで、結論から言うと、この孤独なミッションの中で
宇宙が見せる驚異的なビジュアルの美しさは、
『2001年宇宙の旅』とか『インターステラー』とかを
思い出させますね。
そうなんです。それくらい素晴らしい作品なんです。
コアな SF ファンが熱狂するのも納得なのです。
そこに更に笑いと涙が加わるのが素晴らしいのです。
はい、多くの人にお勧めしたいと思う映画なのです。

■プロジェクト・ヘイル・メアリー

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