2011年4月20日水曜日

ジュピター

というタイトルを見て、みなさんは何を想像するでしょうか。
きっとそのタイトルの曲かな?

実は今書こうとしているのはこの名前のシンセサイザーのこと。
ローランドから Jupiter-80 なるシンセサイザーが出て、
おお! と盛り上がったり、うむむ、と唸ったりしてるヒロシなのです。

何故かと言えば、知る人ぞ知る、
Jupiter というのは80年代に活躍したローランドの名機で、
Jupiter-8 というのがそのフラッグシップ・モデル、
当時で98万円くらいしたもので、派手なルックスと相俟って
当時のミュージシャンのステージにはよく載ってました。
かく言う僕がその存在を知ったのは、
大好きなゴダイゴのミッキー吉野が使っていたからで、
当時インタビューで彼はこれ1台で大抵の音が作れる、
みたいなことを言ってたもんだから、
僕には夢のような楽器でしたね。

Jupiterと並ぶ人気のシリーズがJunoになるのだけれど、
こちらがJuno-6, Juno-60, Juno-106, Juno-D, Juno-Gと
最近出たJuno-Gi, Juno-Diに至るまで、
現役でシリーズが続いているのに比べると、
Jupiter-8の系譜というのは途絶えていると言っていいのです。
MKS-80 Super Jupiter というラック型のモデルも出たけれど、
これはその名前にも拘わらずベースとなっているのが
Jupiter-6というワンランク下のシンセ。
何とJupiter-8の半分の値段で、機能も随分違った記憶がある。
一応、音作りにこだわったシリーズはJの系譜として、
JX、JDなどに受け継がれ、十数年前になるかな、
JP-8080という、Jupiterを連想させる名前のアナログシンセが出たけど
Jupiter-8が持つようなフラッグシップモデルの位置づけでは
なかったですね。

そんな中で、Junoのリバイバルに続いて
SH-01という、これも往年のアナログの名機を彷彿とさせる
シリーズが復活して、お、ローランドやるねぇ、
と思っていたところに、いきなりJupiter-80の登場ですよ。
ぱっと見、Jupiter-8を思わせるカラフルなボタンが並び
おお! と思ったのですが。。。

音作り用のつまみやスライダーがない!w
シンセはやっぱりつまみやスライダーがいっぱいあった方が
音作りもしやすいし、ステージではリアルタイムで
音を変化させることができる。
パフォーマンスシンセサイザーJupiterの名前をつけるなら
それは当然、と思っていただけにちょっとがっかり。
これじゃあ殆どプリセット・シンセじゃん、て。^^;

とは言え、音はよさそうですね。
このところ仕事が遅いのでまだ楽器屋で触れてないけど、
以下のページにあるビデオを見る限りでは、
レイヤーでかなり重厚な音に仕上がっている模様。
でも。。。これ売れるのかなぁ。
ローランドのアナログ系シンセの好きなヒロシとしては
今一つ、という感じなのだけれど。。。

■Musikmesse でのローランドのデモ演奏


■Jupiter-8を愛用していたハワード・ジョーンズによる解説

One response to “ジュピター”

@KentaWillie さんのコメント...

おおおお。。。と一瞬思いましたが、何だかとてもシンプルで拍子抜けw
グリグリしたい自分としては何だかとても味気ない感じです。
遙か昔にJUPITER6は愛用していましたが(もちろん中古w)、これをJUPITERシリーズと位置づけて良いのかと思ってしまいます。
自分としてはSH101の後継機が出て欲しいと願ってるのですが、無理な話かもしれませんw

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