2012年8月11日土曜日
パスファインディング〜やるべきことの簡単なまとめ・その1
去る8月7日(日本時間では8月8日)に、
セカンドライフの全地域(Main Server Channel)に
パスファインディングの機能が適用されました。
この機能はデフォルトでオンとなっており、
SIMの処理性能に影響します。
つまり、パスファインディングの機能は
ものづくりを行うクリエイターだけでなく、
SIMのオーナーやイベント主催者にも影響しますので、
それではこの影響を最小限にするには何をすべきか、
リンデンの公式文書を読み解いて簡単にまとめておこうと思います。
僕が見落としているところや勘違いしているところもあるかもなので
そのような点に関してご指摘頂ければありがたいです。
元にした文書は次の通り。
・クイックスタートガイド
・パスファインディングツールの使い方
・ナビメッシュ・ビジュアルガイド
・ファイアーストームチームのブログ記事
* * *
パスファインディングとは?
ペットやゲームに登場するモンスター、
或いは家にチョロチョロ現れるネズミやらゴキブリやら
森の中で飛んで回る昆虫など、アバターではない生き物を
オブジェクトを使って表現する際、より簡単によりリアルに
動かせるようになる機能です。
用語の定義
・キャラクター=上に書いたような、アバターではない生き物を
表現するオブジェクトをこのように呼びます。
NPC (non-player character=プレイヤーではないキャラクター)
とか、モブ(mob = mobile object)と呼ばれることもあります。
・リンクセット=キャラクターではないオブジェクト
何故この名称が使われるかは後で説明します。
・ナビメッシュ(NavMesh)=あるSIMにおいて、
キャラクターの移動可能範囲をビジュアルに表示するツール
初期設定
8月7日にパスファインディングの機能が全地域に適用された時点で、
全ての地域でパスファインディングの機能がオンになっています。
同時に、全てのオブジェクトが次のように設定されています。
・地面⇒Walkable(歩くことのできるオブジェクト)
・ファントム⇒Movable Phantom(可動ファントム)
・それ以外⇒Movable Obstacle(可動障害物)
この初期状態に対してどうするか、次の3つのオプションがあります。
1)オブジェクトの設定を最適化する
2)SIMのパスファインディング機能をオフにする
3)何もしない
3)の何もしない場合ですが、
オブジェクトの設定が最適化されていないため
無駄な物理計算が行われ、SIMの処理性能が低下する
というリスクがあります。
一方、1)の最適化の作業はSIM内の全オブジェクトに対して
行う必要があり、従って十分な時間が必要です。
そこで、今なかなかゆっくりインしてそのような作業を行うのに
十分な時間をとれない僕の場合は、
自分の管理しているSIMについては2)の方法を採りました。
同じようなSIMオーナーの方も多いことと思いますので
その方法を書いておきます。
(当然のことですが、地域設定を変更できる権限のある方にしか
この設定変更はできませんのでご了承下さい。)
パスファインディングの機能をオフにするには
「地域デバッグコンソール」を利用します。
地域デバッグコンソールは次の場所にあります。
・3系リンデン公式及びドルフィン・ビューワ
開発メニュー>UI>地域デバッグコンソール
・3系ファイアーストーム
開発メニュー>コンソール>地域デバッグコンソール
※開発メニューが出ていない方は Ctrl + Alt + Q で表示して下さい。
・1系フェニックス及びドルフィン・ビューワ
アドバンス>コンソール>地域デバッグコンソール
※アドバンスメニューが出ていない方は Ctrl + Alt + D で
表示して下さい。
ここでは僕が使っている標準、ファイアーストーム
そしてドルフィンしか書きませんでしたが、
その他のサードパーティービューワをご利用の方も
似たようなところにあると思いますので探してみて下さい。
さて、コンソールが表示されたら入力フィールドに、
set dynamic_pathfinding false
と入力、エンターキーを押します。
しばらくすると、SIMのパスファインディング機能が
Disable になった旨を示すメッセージが表示されます。
メッセージが表示されたらコンソールを閉じて
SIMを再起動します。
再起動しないとオフになりませんのでご注意下さい。
と、ここまで書いたところで外出しないといけない時間になったので
オブジェクトの最適化の話はまたこのつづきに致します。
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