2026年3月17日火曜日

15年~そして未来へ

先日、朝仕事に出かける時に近所の家から若い女性が出て来た。
あれ? と思ったのはあの家にそんな年齢の女性はいないはず、
というか、あの家にいるのは小学生の女の子が2人と
一番下に男の子の3人のガキンチョだ、というのが
僕の認識だったからだ。

やがて、駅に向かって歩きながら気づいた。
そう、あの家族が近所に越して来てから時間が経ったのだ。
そう言えば、越して来た頃は3人自分たちの家の前を通る私道で
いつもわぁわぁ遊ぶ声が聞こえていたのだけれど、
いつの間にかその遊び声も聞かなくなったことに今更気づいた。
みんな大きくなったのだ。
あの若い女性はかつてガキンチョだった一番上の女の子なのでは?
あの家族が近所に越して来たのは一体いつだっただろう?

このことがあったのは3月10日、
ちょうど東日本大震災15周年の前日だった。
もしあの家族が越して来たのがその頃だったとしたら
すっかり「お姉さん」になっていてもおかしくないではないか。
15年ーー。その時生まれた子供たちはもう中学を卒業する年齢だ。
あれから何と言う時間が経ってしまったことだろう。

僕自身はあの自身を当時日本橋にあったオフィスで経験した。
その後テレビで放映される被害状況を見て、
これは下手にボランティアとして現地に入ったところで
却って地元の人の負担、足手まといになると怖れをなし、
その後少し落ち着いてから漸く現地を訪れ
地元の名物などを食べ歩いたり、
その地の素晴らしい自然や風景を写真やビデオに撮っては
ブログや SNS などで発信した。
その程度のことしか自分にはできないと思いながら。。。

あれから15年。
もう二度とあのような悲しい思いをしないために
この国は何をして来ただろう?
そして僕自身は何をして来ただろう?
自分自身を振り返ると、自分のことですら
この15年で何かを成し遂げたということは何もない。
そして、あの子たちがすっかり大きくなったのと同じ時間、
僕に残されている時間も減ったということなのだと思う。
では、その残された時間に何ができるだろう?
何を未来に、次の世代に残していくことができるだろう?

今のところ、相変わらず曲を書いたり本を書いたりと
そんな程度のことしかできないのだけれど、
この国未来がよりよいものとなるために自分に何ができるか、
そんなことを改めて考える16年目の3月11日。

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