2026年3月20日金曜日

暦の変わり目に改めて平和を願う

今日3月20日は日本では春分の日の祝日なので、
月曜日までお返事できないよ、と海外拠点の同僚たちに
連絡をしようとして気づいたのだけれど、
今年の春分の日はいろんな暦の祝日が重なっているのです。

まず、イスラームのラマダーン明け。
イスラームの暦では3月19日が1447年の10番目の月
ラマダーンの最後の日でした。
なので、今日3月20日はラマダーン明けの
11月シャウワール月の1日でイード・アル・フィトルという
お祝いの日なのです。
なので、僕が連絡をしようとした、
アジアのイスラームに関係のある国の支店の人たちも
実はみんなお休みなのでした。

そして、春分の日と言えば、イランにもまた独特の暦があって
イランでは春分の日が新しい年の元日となるのです。
即ち、今日3月20日はイランの暦で1404年の12月
エスファンド月最後の日で、日本で言えば大晦日に当たる日、
明日3月21日が新年1405年の1月ファルヴァルディーン月1日、
いわゆる元日なわけです。

つまり、普通であれば今日明日は家族みんな揃って
新年のお祝いをする楽しい時期であるはずなのです。
が、周知の通り、イランは今アメリカとイスラエルを相手にして
戦争をしなければならない状況に追い込まれています。

確かに、一人の日本人として、
イランには核兵器の開発はしてほしくないけれど、
交渉が進まないからと言って、一方的に攻撃をしかけ
国の中枢にある人たちを暗殺して回るのは
どのように考えても許されるべきことではなかろう。

僕自身、イランには何度か訪れているので、
あの時会った人たちは今も無事だろうかと気になってしまう。
どこの国でもそうだが、一般の人たちは皆いい人たちで、
特に男性は女性と子供を大切にするやさしい国民性を持っている。
そんな人たちを、よりによって人が断食を行うラマダーン月に
そしてイランの正月にかけてのこの時期に攻撃するとは
本当に人間の仕業か、と思えるほどである。

そう言えば、僕が「Call for Peace」という歌を作ったのは、
2008年12月27日にイスラエルがガザに対して
空爆を行った時のことだった。
おめでたいクリスマスのこの時期をどうしてわざわざ選ぶのか。
腹の底から怒りが込み上げて来て一気に書いたのがこの曲だった。

国際関係論を専攻していた自分には
アメリカのモンロー主義はよく理解できる。
合衆国は西半球のことに専念するので、英国とヨーロッパは
南北アメリカのことには干渉するな、というのがモンロー主義で、
そのモンロー主義を踏まえてドンロー主義なるものを掲げるのなら
アメリカには中東に介入すべきではないはずなのだ。

これはもしかすると、トランプ大統領本人の意向とは
全く関係ないところで動いているのかもしれない。
というのも中東の問題に介入するのはもうアメリカの伝統に
なってしまっているからなのだ。
或いはトランプ大統領は国内のユダヤ系の実力者や
イスラエルのモサドなどに首根っこを押さえられていて
彼らの言う通りに振る舞っているだけなのかもしれない。
元々そうかもしれないけれど、ここのところのトランプ大統領には
言っていることに一貫性がなくなってきているように感じられる。

いやいや、そのような陰謀論めいた下種の勘ぐりはどうでもいい。
無実の一般民衆が祝日を過ごすべきこの時に
一刻も早く攻撃を中止して戦争を終わらせ、
再び交渉の場に戻ってほしいと思うのだ。

今回の一連の攻撃の中で、僕がイランのことを知るのに
いつも参考にしていて IRIB(イラン・イスラーム共和国放送)の
施設も攻撃を受け、
イラン国内のニュースが確認できない状態になっている。
その他のニュースサイトにも殆どアクセスできない。
唯一、革命防衛隊系のタスニーム通信のサイトが生きていて
軍関係の通信社だからそこのところを考えながら
記事を読まないといけないけれど、
ブルームバーグなどの記事のニュースソースも殆どここだから、
今はそれ以外にイラン国内のことを知る術はなさそうだ。

何れにしても、イランの一般の人たちの無事と健康と幸せを
願わずにはいられないこの頃である。
繰り返す。一刻も早く戦争を止めてほしいと。 

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