2023年11月16日木曜日

【新作】 ニュー・アルバム『Orchestral Manoeuvres in Second Life』全曲解説〜その8・「レット・ラブ・リング」

2010年、年が明けたばかりの1月12日、マグニチュード7の大地震が
カリブ海にある国、ハイチを襲いました。
人口1千万人のこの国で20万人以上が亡くなるという
大変な被害を出す地震となりました。
同じく地震国である日本に住む僕等も、何とかハイチの人たちの
力になりたいと、2010年の5月3日〜4日にかけて
仲間のミュージシャンや DJ を集めて14時間にわたるイベント
「Ring of Second Life」を開催したのでした。

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で、わが YMB はやすたかさんと組んで4日の朝9時から11時
「トリ」で出演したのでした!><
その時のために作ったのがこの曲「Let Love Ring」なのです。

勿論、このタイトルは「Let Freedom Ring」という
マーティン・ルーサー・キング Jr. のスピーチを下敷きにしています。
人類は何度も危機に直面して来た、でもその度に
みんなで助け合ってその危機を乗り越えてここまで来たよね、
愛こそが人を危機から救える力だよね、そんな歌です。
世界中のいろんな人たちが助け合う、
そんなイメージを音で表現するのに、YMB のオケと
僕のロックバンドが共演する、そんなアレンジにしたのでしたが、
今回の録音に当たってはミキシングがすごく難しかった。
オケのいろんな楽器の音も、エレキギターやオルガンといった
LM 楽器の音もどれもちゃんと聞こえるようにするのにね。
今僕ができるのはこれが限界かな。^^;

ところでこの歌、明るい希望を与える歌にしたかったので
ハ長調で作ったのですが、何と、自分で歌うのは厳しかった。
そこで自分のライブでやる時は短3度下げて
イ長調で歌っていたのです。
今回のレコーディングに当たっては、ヒロコに歌ってもらうので
自分としては正調であるハ長調に戻そうとしたのです。

ところが!

気づいたのです。出だしのトランペットのフレーズ、
ハ長調で演奏するとトランペットの音域を越えてしまうことが!><
そう、ちょうど長2度越えてしまうのです。
そこで泣く泣く変ロ長調、つまり B♭で録音することにしました。
まぁ、トランペット的には、というか吹奏楽的には
B♭こそが最も基本的な調なわけですし。。。
(ユーフォニアムのアニメで B♭でチューニングするシーンがあり、
 チューニングはAだと思っていたヒロシはぶっ飛びました。w)

しかし、どうも B♭でこの曲を歌うのは
ヒロコにはちょっと低すぎたようです。
そう、オクターブ上げると今度は高すぎるわけで。。。
いつものヒロコとちょっと雰囲気違うでしょ?

というわけで、そんないろんなエピソードのあるこの歌、
たくさん聴いて頂いて、そして気に入ったら是非買って下さい。
どうぞよろしくお願いします。m(_ _)m

■Orchestral Manoeuvres in Second Life
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1. 流れよわが涙、と警官は言った
2. 祝典序曲〜naturalway Flow による Music StarMine のための
3. シルクロード
4. 夏の哀しみ
5. ファウンデーション〜SFドラマのテーマ〜
6. レイ・ブラッドベリのための音楽
7. レクイエム (2023年リマスター)
8. レット・ラブ・リング (feat. Hiroko Sweetwater)
9. 流れよわが涙、と警官は言った (feat. Hiroko Sweetwater) [ボーカルバージョン]

定価:アルバム ¥1,528.-/シングル ¥204.-

旧作の情報はこちら。

・1枚目『Songs from a Virtual World』

・2枚目『Sound Cruise in the Metaverse』

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