2023年11月14日火曜日

【新作】 ニュー・アルバム『Orchestral Manoeuvres in Second Life』全曲解説〜その6・「レイ・ブラッドベリのための音楽」

はい、またまた SF 絡みなのです。
6曲目の「レイ・ブラッドベリのための音楽」は、
2012年に SF 作家・レイ・ブラッドベリ氏の訃報に接して
作曲したものなのです。

いや、作曲したのはもっと前に遡り、2012年に行ったのは
その音を具体化しただけのことなのです。
この曲のメロディはそれよりもっと前、『華氏451度』を読んだ時に
その最終章を読んでいた時に覚えた感覚、
その時に聞こえてきたメロディに具体的な楽器を充てたものなのです。
その感覚というのは、例えて言うならば、
長い夜の闇が明けて、樹々の枝の隙間から光が差してくるような
雲の間から光が差してくるような、
明日への希望に満ちていながらどこか哀しみを覚えずにはいられない
そういう感覚なのです。
そしてそれは『華氏451度』より前に読んだ彼の作品
『火星年代記』の読後感にも通じる感覚なのです。
2012年6月6日、彼の訃報に接した時に聞こえて来たのが
あの時に聞こえて来たそのメロディだったのです。

ここで、その昔 NHK のテレビで O・ヘンリーの朗読番組があって
その番組のテーマ曲を担当されていたのが大好きなゴダイゴの
キーボーディスト・ミッキー吉野さんでした。
曲のタイトルは「A Song for O. Henry」、
ミッキーさんのアルバム『Longway from Home』に
収められています。
作家に対するレスペクトということでこの曲を思い出し、
「Music for Ray Bradbury」というタイトルにしました。
そんなわけでピアノがソロをとっているのは
ミッキーさんへのリスペクトでもあります。

そんな思い入れたっぷりの曲、サブスクで聴いて頂くのは勿論、
シングルでもアルバムでもご購入頂けると大変喜びます。
皆様、どうぞよろしくお願い申し上げまするぅ。m(_ _)m

■Orchestral Manoeuvres in Second Life
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1. 流れよわが涙、と警官は言った
2. 祝典序曲〜naturalway Flow による Music StarMine のための
3. シルクロード
4. 夏の哀しみ
5. ファウンデーション〜SFドラマのテーマ〜
6. レイ・ブラッドベリのための音楽
7. レクイエム (2023年リマスター)
8. レット・ラブ・リング (feat. Hiroko Sweetwater)
9. 流れよわが涙、と警官は言った (feat. Hiroko Sweetwater) [ボーカルバージョン]

定価:アルバム ¥1,528.-/シングル ¥204.-

旧作の情報はこちら。

・1枚目『Songs from a Virtual World』

・2枚目『Sound Cruise in the Metaverse』

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