2023年11月5日日曜日

【新作】 ニュー・アルバム『Orchestral Manoeuvres in Second Life』全曲解説〜その2・「祝典序曲」

ニュー・アルバムの2曲目はおめでたい音楽です。
「祝典序曲」と名付けましたが、これは元々、
2008年からずっと活動を共にしてきたナチュさんが
当時行っていた花火と音楽のコラボレーションイベント、
「ミュージック・スターマイン(Music StarMine)」のために
書いたものなのです。

このミュージック・スターマインは本当に素晴らしくて幻想的で、
ChouChou さんや The Black Stripes さんの曲が使われていて、
僕が昨年リリースした『Sound Cruise in the Metaverse』収録の
「霞か雲か」も使って頂きましたが、何れも既存の曲。
この素晴らしいイベントのために専用の曲を
この友人のために書いてあげよう、と思って作ったのがこの曲です。

で、その専用の曲というのは5曲からなる組曲を予定していましたが、
結局ちゃんと音源となったのはこの「祝典序曲」と
もう一つ「Ai (哀)」という曲の2曲のみとなってしまいました。
何れにしてもナチュさんに捧げたものなので、
ベートーヴェンの時代なら楽譜のトップに
「naturalway Flow に捧ぐ」とかペンで書いたのでしょうが、
デジタル配信の時代、なかなかそういうわけにもいかず、
副題としてタイトルに含めることに致しました。
「naturalway Flow による Music StarMine のための」ってね。
この「〜のための」というのはクラシック系ではよくあって
バルトークの「弦、打楽器とチェレスタのための音楽」とか
武満徹の「弦楽のためのレクイエム」とかカッコいい曲に多い。w
で、今回ナチュさんのお名前をタイトルに含めたわけです。www

曲想としてはおめでたいトランペットのファンファーレに始まり、
オーボエによる抒情的な雰囲気を経て、
炎で燃やすのが大好きなナチュさんを意識した
金管楽器と弦楽器による荒々しいモチーフ、
そして再びおめでたいチャイムが鳴ってテーマに戻って来る、
とまぁ、ナチュさんの MSM の展開を凝縮した構成なのです。
この曲は最初からオーケストラを意識していたので、
今回のリリースに当たって一部の楽器の表現を変えただけで
あまり編曲に手を入れることなくリリースできました。

ナチュさんもすっかり SL の音楽イベントからは引退したようですが、
この曲が売れるとまた戻って来てくれるかもしれません。
是非是非皆さんこの曲を応援して
シングルでもよいのでダウンロード販売で買って頂けると
作曲者としては大変嬉しい限りです。
どうぞよろしくお願いします!

■Orchestral Manoeuvres in Second Life
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1. 流れよわが涙、と警官は言った
2. 祝典序曲〜naturalway Flow による Music StarMine のための
3. シルクロード
4. 夏の哀しみ
5. ファウンデーション〜SFドラマのテーマ〜
6. レイ・ブラッドベリのための音楽
7. レクイエム (2023年リマスター)
8. レット・ラブ・リング (feat. Hiroko Sweetwater)
9. 流れよわが涙、と警官は言った (feat. Hiroko Sweetwater) [ボーカルバージョン]

定価:アルバム ¥1,528.-/シングル ¥204.-

旧作の情報はこちら。

・1枚目『Songs from a Virtual World』

・2枚目『Sound Cruise in the Metaverse』

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