2008年10月28日火曜日

スクリプトの話(12)〜開発の現場から

久しぶりに連載の再開です。
ここでちょっとリンデン・スクリプトそのものから離れて、
実際のソフトやシステムの開発現場での話をしたいと思います。

プロの開発現場では、当然それは商品として出されるものですから
お客さんに迷惑をかけるわけにはいきません。
そこで、徹底したテストを何度も繰り返します。
テストというのは普通は合格して喜ぶものですが、
プログラムの開発では、寧ろバグが出ることを喜びます。w
バグというのは大抵の場合、
プログラマーが気づかない所、想定外のところで起こりますが、
これに早く気づけば、あとでお客さんに迷惑をかけなくて済む
というものです。

従って、テストはあらゆる可能性を試します。
プログラマーがこんなのあり得ないだろう、と思って
敢えて手を抜いたようなところもちゃんとテストします。
なので、大抵の場合、テストを考える人、テストを実行する人と
プログラマーは別の人、というのが基本ですね。

実は、プログラムが途中で止まったり、異常終了したりするのは、
この「想定外」という部分で起こります。
それはつまり、途中で「if文」などで分岐したのだけれど、
if や else if のどの条件にも合ってなくて、
プログラムが行き先を失ってしまう、ということです。
それからもう一つは、ループの条件に
やはり予期していない値が来てしまい、
条件を満たせないで、いつまでも繰り返しの終わらない
いわゆる無限ループに入ってしまう場合ですね。

これらのバグ出しをするためのテストを行えれば
最初から順序よくプログラムを流すので
どこで停まってしまうかはわかりますが、
さすがに一人で作るリンデン・スクリプトで
そこまで大がかりなテストをしていたのでは
たまったものではありません。
そこで、スクリプトがうまく動かず、
どうも途中で停まってしまっているような場合
どのようにして原因を調べるか、
次回はその方法について書いていきたいと思います。
お楽しみに。

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