2008年10月29日水曜日

【翻訳】環境SIMの価格と方針の変更について(長文)

既にいくつかの日記などでも書かれていますように、
環境SIMについて、開設費用、毎月の維持費、
そして環境SIMの提供に対する方針の変更が、
本日のリンデンのブログで発表されました。
不安に思われる方もいらっしゃると思いますので、
ここで全文を訳しておくことにします。
あくまでも非公式な自由訳であり、
誤訳等の文責は全てHiroshi Kumakiにあります。
原文はこちらです。

     *   *   *

この3月に、当社は環境SIM(英語は "openspace")と呼んでいる、あまり負担をかけずに使うことのできる土地の使用について、より良いサービスを提供することを発表しました。発表後間もなく、新しいランド・ストアをオープンし、不動産オーナーが簡単に環境SIMを購入し、それもすぐにその土地をお届けできるように致しました。これにより、サポート・チケットを使って土地を発注するという従来の方法に比べ、格段の改善がなされました。その結果、当社はとてつもない数の環境SIMの注文を受けることとなりました。実際、今現在、何万という注文が入ってきているのです。当社としましては、みなさんの多くの方が、ご自分の不動産に併せて環境SIMを設置されることの素晴らしさを知って頂いたものと嬉しい限りでございます。

ご存知ない方のために改めて申し上げますと、環境SIMというのは、田舎風な風景や海の広がる景観のために、あくまでも負担のかからない使用を目的とした個人所有の島のことです。もしメインランドの所有者であるリンデン社が海や緑あふれる土地を持てるのであれば、個人の不動産オーナーも当然同様の権利が与えられなければなりません。しかし、環境SIMはには普通のSIMと大きく異なる点が一つあるのです。それは、通常のSIMがサーバーのCPU1つをまるまる有効に使うことができるのに対し、環境SIMでは1つのCPUで4つまでの環境SIM(従って、4つのCPUからなるサーバーでは1台で16の環境SIM )が動くことになります。このようにリソースを分け合って使うので、「あまり負担のかからない使用」をすることとなるのです。

しかし、この環境SIMを海などのように殆ど何もない、人通りも少ない場所として使用するよりも、大多数の方が住む場所を探ししている人にレンタルするのに使っているというのが実情です。環境SIMはこうした目的に耐えうるようにはできておりませんので、こうした使用法は現に問題を引き起こしています。パフォーマンスが不安定なため、とても素晴らしい経験をしているとは言えない方々も多いのです。また、環境SIMをあまりに負荷をかけて使用することは、ネットワークとデータベースのインフラの一部に余計な負荷をかけることとなり、これに対応するためには現行の費用を遙かに超えるものとなります。サーバーとの間であまりに多くのトラフィックが発生する結果、そして資産管理サーバにあまりに多くの要求が投げられる結果、その影響をログインしている住民全てが、何を行うにしても受けてしまうことになるのです。

そこで、当社としましては、パフォーマンスの改善と、価格に応じたレベルの使用法を徹底して頂くための手段を講じることと致しました。これはセカンドライフに参加される全ての方に最高のパフォーマンスを約束するための措置です。結果として、価格変更と方針の変更を実施することとなりました。価格変更は1月1日から、そして方針の変更は今これより直ちに実施いたします。

2009年1月1日より実施

毎月の維持費をUS$75.00よりUS$125.00に値上げします。この値上げは1月1日現在環境SIMのオーナーである全ての方と、この日以降新たに環境SIMを購入される方に適用されます。この新しい環境SIMの維持費について、適用除外の措置はありません。

また、クラス4の環境SIMをお持ちの方は、これらのSIMは1月末までにクラス5にアップグレードされます。これはこうした環境SIMでよりよい経験をして頂くための改善措置です。

更に、新しい環境SIMを開設するに当たっての初期費用もUS$250.00からUS$375.00に値上げされます。

本日より実施

当社は、環境SIMのオーナーが、支払いをしている人とは別の住民に変わることを禁止します。当初は、既に支払いをしている人とオーナーが異なる場合のこの変更を強要はしませんが、何れ、それが許容されるのはオーナーが支払い人に対して全額を支払っている場合に限りたいと思っています。この措置は土地(parcel)レベルのレンタルについて適用されるものではありません。環境SIM全体(region)のレンタルにのみ適用されます。

また、教育者向け、非営利団体向けの環境SIMのディスカウント・オファーも今後はしないこととします。先にも述べましたように、これは現在環境SIMが使われているような状況で増大しているリソース要求に応えるための措置です。既に環境SIMをお持ちの教育者の方々が何名かいらっしゃいますが、この方々には今回の変更について直接ご説明させて頂き、検討を重ねたいと思います。

次に、ビューワーにも変更を加え、住民が自分たちがいる土地やSIMがどのようなタイプのものか、正確に把握できるように致します。これは、不動産市場を適正かつ公正で、わかりやすいものにしたいからです。自分が今いることころがリンデンのメインランドなのか、プライベートSIMなのか、或いは通常のSIMなのか環境SIMなのか、そしてそれがどういう意味を持っているのかということがすぐにわかるようになりますので、期待していて下さい。これによって、ビューワーは大きく変わることになります。例えば「検索」や「土地について」、「土地を購入」といった画面が変わります。土地についてわかりやすくすることは誰にとっても利益になると考えます。特に、初めて土地を持とうとする初心者の方々にとってはそうでしょう。

最後に、当社は負荷の大きい環境SIMについて、そのオーナーの方々と積極的に話し合っていく所存です。これが大事なのは、リソースの誤った使い方、あまりに重い環境SIMの使用は同じサーバーを、規定をきちんと守って運営している他のオーナーに対して不公平であることは明らかだからです。この件に関して、そのような負荷の大きい使い方をされるオーナーの方々の意見を聞いて参りました。そして、当社が環境SIMのユーザーに対してできうる限り高いパフォーマンスを提供できるよう、改善していかなければならないということに対してはその通りだと思います。また、一体どういうことが「負荷の大きな使用」となるのか、それを避けるにはどのようにすればいいのかといったガイドラインも策定する予定です。

繰り返しになりますが、要点をまとめると、次の通りです。

1. 1月1日を以て環境SIMの価格と費用を改定します。適用除外はありません。
2. クラス4の環境SIMは1月中にクラス5となります。
3. 教育者のための環境SIMの割引はなくなりました。
4. 支払い人に対し全額を払っている住民以外へのオーナー権の委譲は認めない。
5. 環境SIMの不公平な使用を避けるためのサポートスタッフによる積極的な教育活動。

皆さんの中にはこの発表に関して質問や懸念をお持ちの方が多数いらっしゃると思います。以前そうしましたように、今回もこれらの変更について話し合うフォーラムを近く創設する予定です。ご連絡を希望される方はどうぞこちらにお進み下さい。また、本件に関し、個人的にお話をされたいという方は通常のサポートから連絡をお願いします。

2008年10月27日
ジャック・リンデン


2 Responses to “【翻訳】環境SIMの価格と方針の変更について(長文)”

bon. さんのコメント...

2009年1月1日より実施の次の行、
<毎月の維持費をUS$75.00よりUS4125.00に値上げします。
タイプミスかと思われますが...。

Hiroshi さんのコメント...

bon.さん、ご指摘ありがとうございます。
変更後の正しい価格はUS$125.00です。
既に修正済みしましたが、
価格という大事なところでの間違い、
申し訳ありませんでした!

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