さて、前回は「スクリプトは台本だ」と言い切ってしまいました。
そこで、今回はドラマや演劇の台本をイメージしながら
スクリプトについて考えていくことにしましょう。
ドラマや演劇の台本で、
一番最初に何が書いてあるかご存知ですか?
そうです。
登場人物のリストです。
このドラマにどんな人たちが出てくるのか、
一番最初にまとめて書いてあります。
リンデン・スクリプトも同じで、
そのスクリプトで使う変数や関数を
基本的には最初にまとめて書いておきます。
これを変数や関数を定義すると言います。
スクリプトではここに書いていない変数や関数を
物語の途中で突然登場させたりすると、
怒られちゃいます。w
大抵こういう時は次の英語が表示されます。
・Name not defined within scope.
「決められた範囲の中でこの名前は定義されていません。」
さて、登場人物を書き並べたところで
いよいよドラマが始まります。
ドラマは短いものだと1場面で終わりますが、
長いものはいくつにも場面が分かれますね。
この場面に当たるのが「ステート」と呼ばれるものです。
英語の「state」は「状態」という意味ですが、
詳しい説明はあとでしますので、
ここは、ドラマの場面に当たるのが「ステート」だ、
くらいに捉えておいて下さい。
どんなドラマにも始まりの1場面があります。
それに当たるステートが「default」と呼ばれるステートです。
この「default」はどんなスクリプトにも必ず必要で、
しかも一番最初になければならないステートです。
この言葉は既に「デフォルト」という日本語にもなっていますが、
もともとは「何にもない」という意味で、
物語(スクリプト)が始まったばかり、
まだ何にもない状態、
幕が開いてすぐの状態を表しているわけです。
さて、台本では、この最初の場面の中に
主人公たちが喋るセリフや動きを書いていくわけで、
このセリフや動きに当たるのがスクリプトの様々な命令ですが、
役者が勝手に喋ったり動いたりしていいわけはありませんね。
もしそんなことになったら、セリフや動きが
ちぐはぐになってしまいます。
そこで、台本ではセリフや動きのきっかけが記してあります。
このきっかけのことをスクリプトでは「イベント」と言っています。
スクリプトのどんな命令も
必ず何かのイベントの中に書かなければ、
簡単に言うと、必ずきっかけがないと実行されないということを
覚えておいて下さい。
* * *
何だか長々と一気に書いたので、
わけがわからなくなったかもしれませんので
最後にスクリプトという台本の流れをまとめておきますね。
変数の定義(登場人物紹介)
関数の定義(登場人物紹介)
default ステート(第1幕)
イベント発生(きっかけ)
コンピュータへの命令(セリフ、動作)
その他のステート(第2幕、第3幕。。。)
イベント発生(きっかけ)
コンピュータへの命令(セリフ、動作)
もしうまくコンパイルできなかったりする場合は、
この流れになっているか、確認してみて下さいね。
それでは、今日はこの辺で!
セカフェス4に黒縞屋が出演!
3 年前
No response to “スクリプトの話(2)〜スクリプトの条件”
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