2009年12月26日土曜日

カラヤンとバーンスタインのいた時代

ところで、1989年と言えば、日本では昭和天皇が崩御された年でもあり、
また、有名な指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤンが
亡くなった年でもありますね。
ベルリンの壁もそうですが、何れも、
一つの大きな時代の終わりを感じさせるものですね。

歴史に「もし」はないけれども、
カラヤンが生きていたら、さっきのコンサートは
バーンスタインでなくてカラヤンだったのかな?
でも、ドイツの他にアメリカ、イギリス、ロシア、フランスの
各国のオーケストラ団員からなるオーケストラには
やっぱりバーンスタインの方がぴったりかもね。

ところで、僕らが普通に聴いてるCD、
これの録音可能時間が74分というのは、
実はカラヤンが決めたものなんだ。
新しいメディアの規格には、ベートーヴェンの第九が
きれいに収まるようにしてほしいと
フィリップスだかソニーだかにアドバイスしたらしい。

そしてそのカラヤンは自身の拠点である
ベルリン・フィルハーモニーホールを
壁に近い場所に築いた。
いつか、壁がなくなって、東西のベルリンが一つになった時、
街の中心に音楽があるように、と考えたからだそうです。

ベルリンの壁が崩壊した時、
カラヤンはもうこの世にはいなかったんだけれども、
その壁の崩壊を祝って行なわれた
バーンスタインのこのコンサートには
そういうカラヤンの存在も感じないではいられないのです。
偉大な人というのは、死んでも尚、
いい影響を後世に残すものなのですね。

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