ところで、1989年と言えば、日本では昭和天皇が崩御された年でもあり、
また、有名な指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤンが
亡くなった年でもありますね。
ベルリンの壁もそうですが、何れも、
一つの大きな時代の終わりを感じさせるものですね。
歴史に「もし」はないけれども、
カラヤンが生きていたら、さっきのコンサートは
バーンスタインでなくてカラヤンだったのかな?
でも、ドイツの他にアメリカ、イギリス、ロシア、フランスの
各国のオーケストラ団員からなるオーケストラには
やっぱりバーンスタインの方がぴったりかもね。
ところで、僕らが普通に聴いてるCD、
これの録音可能時間が74分というのは、
実はカラヤンが決めたものなんだ。
新しいメディアの規格には、ベートーヴェンの第九が
きれいに収まるようにしてほしいと
フィリップスだかソニーだかにアドバイスしたらしい。
そしてそのカラヤンは自身の拠点である
ベルリン・フィルハーモニーホールを
壁に近い場所に築いた。
いつか、壁がなくなって、東西のベルリンが一つになった時、
街の中心に音楽があるように、と考えたからだそうです。
ベルリンの壁が崩壊した時、
カラヤンはもうこの世にはいなかったんだけれども、
その壁の崩壊を祝って行なわれた
バーンスタインのこのコンサートには
そういうカラヤンの存在も感じないではいられないのです。
偉大な人というのは、死んでも尚、
いい影響を後世に残すものなのですね。
セカフェス4に黒縞屋が出演!
1 年前
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